伝統ある「横浜スカーフ」の現物資料と、写真や台帳記録のデータベースを含めた「横浜スカーフ・アーカイブ資料」が横浜市歴史博物館に移管され、図書閲覧室にてデータベースの閲覧ができるようになった。今後、展覧会等でも活用していくという。
「横浜スカーフ・アーカイブ資料」について
横浜市は、平成6年に日本輸出スカーフ等製造工業組合から寄贈されたという約11万点に上るスカーフ資料と現物を保管している。
また、平成25年度に「横浜スカーフ研究会」が組織され、学識経験者や関係企業の人々の協力を得て、貴重な資料を整理し、データベースが作成された。
アーカイブ資料は、これらのスカーフ資料や現物とデータベースを合わせたもの。
データベースには歴史的に価値のある約3万点のスカーフの図柄の写真が保存されており、これまで横浜市工業技術支援センターにおいて保管され、デザインを利用した新商品の開発等で活用されてきたという。
「横浜スカーフ・アーカイブ資料」の閲覧場所
同資料の閲覧場所は、横浜市歴史博物館2階の図書閲覧室にて。利用料は無料で、入室・閲覧申請手続きは不要。また、データベースは横浜市中央図書館でも閲覧可能だ。
ただし、現物資料の閲覧は、従来と異なり事前申請が必要だという。日程調整の上、後日の閲覧が可能となる。希望者には写真データの提供も行われているので、気になる人は博物館へ問い合わせてみて。
特別展「みんなでつなげる鉄道150年」でも展示
現在、横浜市歴史博物館では、特別展「みんなでつなげる鉄道150年」を開催中だ。
同展覧会においても、「横浜スカーフ・アーカイブ資料」より、横浜高速鉄道みなとみらい線の座席のデザインモチーフとなったというスカーフの原資料及び座席の模型が展示されている。特別展の会期は、9月25日(日)までだ。
「横浜スカーフ・アーカイブ資料」のチェックと合わせて、特別展「みんなでつなげる鉄道150年」にも足を運んでみては。
■横浜市歴史博物館
住所:横浜市都筑区中川中央1-18-1
横浜市歴史博物館HP:https://www.rekihaku.city.yokohama.jp/