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高校生が地元箸メーカーと協働!海洋プラスチックリユース箸『ocean』を発売

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家庭用から贈り物まで幅広いラインナップで箸の販売を行っている「マツ勘」は、海洋プラスチックゴミを再利用し、伝統工芸若狭塗の技法で加工した箸「ocean(オーシャン)」1,760円(税込)を7月27日(水)販売している。

県立若狭高等学校海洋科学科の生徒たちが発起



「ocean」は福井県小浜市にある県立若狭高等学校海洋科学科の生徒たち発起のもと、約2年間多くの試行錯誤を重ね、商品化に至った。



福井県小浜市は若狭湾に面し、ペットボトルなどの「海洋プラスチックゴミ」が国内外から流れ着く問題を抱えている。

毎日使う“箸”という身近なアイテムから、一人でも多くの人にその課題を実感し、理解してもらえればと生徒たちと一緒に商品の開発を進めた。

昔と今の海とを対照的に表現


商品化にあたって着想を得たのは、小浜市の伝統工芸「若狭塗」の技法。


「若狭塗」は江戸時代の初期ごろに若狭湾の美しさを図案化したところから始まった。



伝統的な意匠には、浜辺に落ちている貝や卵の殻などの自然物を用いるが、今回は自然物だけでなく、“海洋プラスチックゴミ”を組み合わせた箸を作ることで、昔と今の海とを対照的に表現し、伝えることができると考えたそうだ。

美しい海へ美しい未来への架け“箸”に


高校生たち自身で若狭湾に漂着した海洋プラスチックゴミを採集し、粉砕。その後、地元の箸職人が「若狭塗」の伝統技法でプラスチックゴミを意匠として箸に加工。

“今の若狭湾”を表現した現代の若狭塗箸として、毎日の食卓から「プラスチックを使うこと」「捨てること」について考える新たなきっかけを生み出したい。私たちの想いと行動一つ一つが、美しい海へ、美しい未来へと繋がる架け”箸”になればと願っているという。

四季ごとに絶えず変化する海の色がテーマ


同商品は『四季ごとに絶えず変化する海の色』をテーマに、春夏秋冬をイメージした四色展開。

ピンクは、あたたかくやわらかな空気をまとった「春」、オレンジは、太陽が照り色鮮やかな「夏」、イエローは、暑さがゆるみ冬の気配を感じる「秋」、ブルーは、きりりと冷たく清らかな空気の「冬」。どの色も、昔と変わらず心を癒してくれる若狭湾の姿を表現している。



意匠だけではなく、もちろん箸としての使いやすさにもこだわった。


天然木のメープルを使用し、軽量で柔らかく、使い続けても疲れのない持ち心地。箸先にはしっかりと滑り止めもあり、食洗機の使用も問題ない。

なお、同商品の売上の一部は、県立若狭高等学校海洋科学科の活動資金として活用される。

海洋プラスチックゴミ問題を考えるきっかけとして、「ocean」を手に取ってみては。

マツ勘オンラインサイト:https://www.hashikura1922.com/

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