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琵琶湖博物館で日本最大・見えないミジンコの生体展示開始!「滋賀にいる水生昆虫」も

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湖をテーマにした博物館としては日本最大規模の博物館である、滋賀の琵琶湖博物館。同館では、家族で楽しみ体感しながら学べる展示を行っている。

日本最大!見えないミジンコ「ノロ」の生体展示


琵琶湖博物館の水族展示室内にあるマイクロアクアリウムでは、7月2日(土)より、生きた『ノロ(Leptodora richardi)』の展示を開始した。

■「見えない巨大ミジンコ」ノロの生きた姿を間近で楽しめる

マイクロアクアリウムの入り口で出迎えてくれている、巨大な金属オブジェのモデルがノロ。最大で2センチメートル近くになる一方で、飼育しようとすると、遊泳力が弱く、水面に張り付いたまま死んでしまうなど、長期飼育が難しく、これまでは夏季に採集された個体を展示するのみだった。

今回、国立環境研究所の協力による飼育技術の提供と指導のもと、琵琶湖博物館でもノロの持続的な飼育が実現。普通のミジンコとは全然違うこの「見えない巨大ミジンコ」ノロの生きた姿を間近で楽しむことができる。

■筋肉から内蔵までガラスのように透き通っているノロ

普通のミジンコとは、かけ離れた姿のノロ。他の水槽にいるミジンコの仲間と見比べてみると、違いも一目瞭然。一般に大型のミジンコで5ミリメートルだが、ノロは最大で2センチメートル近くになるというミジンコ界の最大サイズ!十字に広がった身体の中央に口があり、そこへ餌となるミジンコを尻尾で蹴りこんで捕食する。

また、ノロの身体は筋肉から内蔵までガラスのように透き通っているため、簡単には見つからない。斜めから当てられているライトを駆使して、泳ぎ回るノロを見ることができる。

新日本動物図鑑によると、「ノロ」という名前の由来は「動きがゆっくりとしていて鈍いため」とある。

百聞は一見にしかず!ノロの姿を自分の目で確かめてみて。

夏休み特別企画2022「滋賀にいる水生昆虫」展


また、琵琶湖博物館水族展示室の水鳥水槽前では、夏休み特別企画2022「滋賀にいる水生昆虫」と題し、7月12日(火) ~ 9月4日(日)に、滋賀県に生息する水生昆虫の生体展示を行う。

■身近な自然に目を向けるきっかけを提供


今回のトピック展示では、昔よく見かけたけれど、最近見られなくなってきたミズカマキリやタイコウチ、シマゲンゴロウなどの水生昆虫を紹介。また、県内には、タガメやゲンゴロウなど、まだ探せば見つけることができる種類もいる。これらの水生昆虫の展示を通して、身近な自然に目を向けるきっかけを提供してくれる。

■「チョウ展-近江から広がるチョウの世界」も

夏休み期間中には、第30回企画展示「チョウ展-近江から広がるチョウの世界」を開催しており、併せて水辺に生息する昆虫も見て楽しもう。

この機会に、滋賀県に生息する水生昆虫の生体を学んでみては。

■滋賀県立琵琶湖博物館
所在地:滋賀県草津市下物町1091
開館時間:9:30~17:00(最終入館16:00)※事前予約制
休館日:毎週月曜日(休日の場合は開館)、その他臨時休館あり。
観覧料:【常設展示】一般800円、高校生・大学生450円、小学生・中学生無料/【企画展示】一般300円、高校生・大学生240円、小学生・中学生150円
HP:https://www.biwahaku.jp/

「湖と人間」をテーマに、琵琶湖の生い立ちや人と自然との関わりについて、家族で楽しみ体感しながら学べる展示が特徴の琵琶湖博物館で、夏の思い出を作ってみては。

(suzuki)

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