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産業観光を通じて越前鯖江を持続可能な地域に!観光地域づくり法人「SOE」設立

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福井の産業観光イベント「RENEW(リニュー)」を開催してきたRENEW実行委員会は、通年型産業観光を通して持続可能な産地をつくるため、7月7日(木)に「SOE(ソエ)」を設立した。

越前鯖江のものづくりに触れるイベント

「RENEW」は、福井県鯖江市・越前市・越前町からなる越前鯖江エリアで開催される、持続可能な地域づくりを目指した工房見学イベント。会期中は、越前漆器・越前和紙・越前打刃物・越前箪笥・越前焼・眼鏡・繊維の7産地の工房・企業を一斉開放し、見学やワークショップを通じて一般の人が作り手の想いや背景を知り、技術を体験しながら商品の購入を楽しめる。

今年は10月7日(金)〜9日(日)に「RENEW/2022」を開催。“日本の工芸を元気にする!”をビジョンに掲げる奈良の老舗・中川政七商店が手掛ける「RENEW×大日本市鯖江博覧会 vol.2」や、ドリンクを飲みながらRENEWスタッフに産地を紹介してもらえる「TRAVEL STAND」などの新たな企画も登場する。

福井のものづくり産地を次のステージへ

RENEW実行委員会は、持続可能な地域を作ることを目的とし、年に一度の産業観光イベント「RENEW」を通じて産地のファンを増やし、まちの気運を高めてきた。このほか、雇用創出、産地内教育、産業観光推進などのプログラムも展開し、産地の未来を醸成する好循環を生み出してきた。

このたびRENEW実行委員会が設立した「SOE」は、越前鯖江エリアで産業観光をメインとした持続可能な地域を作る観光地域づくり法人。越前鯖江を通年で楽しめる産業観光を推進するために、新たな事業を展開する。

地域全体として高まる産業観光への機運


越前鯖江エリアは、半径10km圏内に、越前漆器・越前和紙・越前打刃物・越前箪笥・越前焼・眼鏡・繊維といった7つもの地場産業が集積している日本全国でも稀有な地域。「RENEW」が始まった2015年から7年間で、33ものファクトリーショップがオープンした。2024年には北陸新幹線の延伸が迫っており、地域全体として産業観光への機運が高まっている。

このように高いポテンシャルを持つ越前鯖江エリアだが、土日に楽しめるツアーコンテンツが乏しく、職人の高齢化も進んでいるため課題も多い。

そこで、年に一度のイベントに留まらず、産業観光を推進するために「SOE」を設立。名称には、産地とものづくりに寄り添い、越前鯖江に産業観光という文化を添え、持続可能な地域を目指すという想いが込められている。

“作るを見せる”観光コンテンツを提供


「SOE」では、「通年型の産業観光推進」、


「宿泊施設の運営」、


「各種スクールの運営」、


「イベント事業」、


「産業観光メディアの運営」という大きく5つの事業を実施し、将来的には移住促進や二次交通も含めた事業を展開していく。


SOE代表理事の内田徹氏は、「SOE」設立の際に寄せたコメントの中で、「今までの越前鯖江は作る産地でしたが、今後は“作るを見せる”ことで観光コンテンツを提供していきます。(中略)これまでやってきたものづくりは変わりませんが、見せることを念頭に置くことで、産業の新しい形が芽生えればと考えています。」と述べている。

「RENEW」がきっかけで生まれた「SOE」の新たな挑戦と、今後の越前鯖江エリアに注目だ。

RENEW HP:https://renew-fukui.com

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