オンラインショップ「POJ Studio(ピーオージェースタジオ)」は、9月2日(金)、初の実店舗を京都の中心部・東山にオープンする。
同店は、日本の技術と知恵が生み出す工芸品を取り入れた、ライフスタイルを提案する体験型空間だ。
世界で日本の工芸品のファン作り
「POJ Studio」は、小山ティナ氏と塚本はな氏が創設。店名のPOJとは「Pieces of Japan」の頭文字で、「日本のかけらたち」を意味する。上質な工芸品を求めるコミュニティを世界で築き、日本の伝統技術がこれからも元気良く引き継がれるために、次世代の職人に貢献することがミッションだという。
国内の需要のみでは持続性の厳しさを感じている日本の伝統工芸業界だが、日本の伝統技術が詰まった「POJ Studio」のモダンなインテリアアイテムは、立ち上げから2年という短い期間にも関わらず、北米・ヨーロッパ・オーストラリアなどで注目を集めている。
工芸品に焦点を当てた複合ライフスタイル施設
「POJ Studio」の客層の9割は海外在住者だそうだが、日本の本物はこの地で体験してほしいとの思いから、同店のホームである京都で初の実店舗がオープンする。
京都国立博物館や三十三間堂にほど近く、「京の大仏」の大仏殿跡という緑豊かな公園に面する貴重な一角に立つ、築100年の京町屋が改装された店舗だ。
100年間も立つ柱や土壁をはじめ、日本の職人技術が造る温かいリビングのような空間では、海外への贈り物などに最適な「Made in Japan」の商品を手にとって五感で確認できる。また、季節毎に開催される作家展では、貴重な作品も堪能可能だ。
さらに、喫茶文化をコンセプトとしたViajesの「喫茶喜心 kyoto」とMaana Japanの宿泊施設「Maana Kiyomizu」が隣接。歴史ある京都のエッセンスとモダンな感性の融合を得意とする3社の共通点が活かされた、複合ライフスタイル施設となっているのも特徴だ。
それぞれ、一つ屋根の下のリビング、台所、寝室がイメージされており、日本と世界を繋ぐ衣食住のインスピレーションとなる場所を目指しているという。施設全体で、同店の商品がリアルに使用されている場面も楽しめる。
工芸技術で築くサステナブルな未来
2階にはアトリエスペースがあり、金継ぎ、お香、組子細工などの体験教室を通じて、サステナブルな選択を暮らしに楽しく取り入れられる。
また、金継ぎ師が常駐し、教室以外にも、プライベートレッスン、修理の受付、企業向けの社員チームビルディング研修プランも提供する。どれも、日本語・英語バイリンガルでの対応が可能とのこと。
同店は8月19日(金)よりプレオープン中で、9月2日(金)にグランドオープンとなる。この機会に、日本の伝統技術に基づいたモダンな工芸品に触れてみては。
■POJ Studio
住所:京都府京都市東山区妙法院前側町427-19 1F:ショップ 2F:アトリエ
営業時間:10:00~18:00
定休日:火曜日・水曜日
HP:pojstudio.com
(オガワユウコ)