紀南アートウィーク実行委員会が実施しているオンライン・トークセッション「みかんダイアローグ」の第4回となる「超芸術化する世界 -青森県立美術館での取り組みから-」が、8月26日(金)19時〜21時にオンラインで開催される。
農業、芸術、⽂化について知を深めるオンライントーク
紀南アートウィーク実行委員会では、和歌山県紀南地方の地域資源である“柑橘”をテーマとしたアートプロジェクト「みかんコレクティヴ」を実施しており、その一環として、有識者を招き、農業、芸術、⽂化などについて知を深めるオンライン・トークセッション「みかんダイアローグ」を開催している。
今回は、現代アート県として有名な⻘森県の実践から学びを得ることを目的に、「超芸術化する世界 -青森県立美術館での取り組みから-」を開催する。
青森の“開かれた美術館”
青森では、各地域の美術館が連携しながら“開かれた美術館”として一般市民との交流を深めている。その中でも青森県立美術館では、「美術館堆肥化計画」や「いのち耕す場所 -農業がひらくアートの未来」等の美術館の場としての可能性を拡張するプロジェクトや、「芸術と農業」をテーマにした企画展を実施し、地域の中に美術館や芸術があることの意味を問いなおすような活動に取り組んでいる。
ゲストはキュレーターの奥脇嵩大氏
今回開催される「超芸術化する世界 -青森県立美術館での取り組みから-」では、青森県立美術館でこれらの展示を担当したキュレーターの奥脇嵩大氏をゲストに迎えた対話を行う。農業と芸術の関係、これからの時代や地域に求められる美術館の機能について聞くとともに、同氏が様々な領域の間から思考や実践の形式として探ろうとしている「超芸術化する世界」について考える。
参加は無料。視聴を希望する人は、Peatixにて予約を。
奥脇氏は、ミュージアムの諸活動やキュレーションの実践を手がかりに、形と命の相互扶助の場をつくることに関心をもつ。青森県立美術館にて「アグロス・アートプロジェクト2017-18:明日の収穫」「青森EARTH2019:いのち耕す場所 -農業がひらくアートの未来」などを手がけ、現在プロジェクト「美術館堆肥化計画」を進行している。
聞き手を務めるのは、「紀南アートウィーク」実行委員長の藪本雄登氏。十数年に渡りカンボジアやラオスに居住し、各地のアートコレクティブなどへの助成や展示会の支援を行っている。現在、秋田公立美術大学博士課程にて、人類学、民俗学と現代アートについて研究中。
もう一人の聞き手は、「紀南アートウィーク」事務局長の下田学氏。4年前に和歌山県紀南地域に移住し、地域の多様なヒト・モノ・コトを繋ぎながら様々なプロジェクトを行っている。
このほか「みかんコレクティヴ」では、10月6日(木)~16日(日)に展覧会を開催する予定なので、公式サイトでチェックしてみて。
みかんダイアローグ Vol.4 詳細:https://kinan-art.jp/info/8564/
みかんコレクティヴ展覧会 詳細:https://kinan-art.jp/info/7961/
(山本えり)