京都府京都市の宮殿師・ウナテ工房は、古くから伝承されてきた宮殿師の技を未来へと受け継ぐ新しいかたちとして、生活者の日常を上質に彩る手仕事の製品を製作し、発売を開始した。

伝統技術を日常使いできるアイテムに活用

ウナテ工房は、初代の宇奈手正博氏が、とある本の中で一体の仏像彫刻に出会い、木であるはずの仏像から感じられる圧倒的な生命感、造形、宮殿の美しさに魅せられたことからスタート。そこには、数百年前から受け継がれた伝統の技があった。

ウナテ工房は、平成4年に“すべてに感謝”をモットーに開業して以来、京仏具の御宮殿、御須弥壇を造り続けてきた。

現在、宮殿師として数々の仏閣に奉納しているが、私たちの生活はお寺が生活の中心であった時代から大きく変化し、お寺に赴き心穏やかに過ごすことのできる時間を持つことは非日常になった。そこで、宮殿師の伝統技法を活かし、日常使いできるアイテムを開発することが出来れば、現代の生活を豊かに彩ることができるだけでなく、伝統技術を未来へと継承できるのではと考えた。

ひとつひとつ丁寧に向き合って作り出される品々は、ぬくもりを感じられ、忙しい日常の中でもほっとひと息つくきっかけになるはずだ。

毎日の生活に日本の伝統と木のぬくもりを

商品は、テーブルや椅子をはじめ、ひな人形、カトラリーなどを展開。木と向き合い、小さな部品ひとつひとつに命を吹き込み、形を作り上げていく宮殿師だからこそ生み出せる逸品を目指し、毎日の生活の中で日本の伝統と木のぬくもりを感じられる製品を製作した。

御宮殿等の製作とともに、日常を彩るさまざまなアイテムを展開していくことで、伝統と思いを、未来へと継承していきたいとの思いが込められている。

新商品の一つ「長椅子」は、感性のままに作り上げた唯一無二のベンチ。木製でありながらも複雑な形は、美しく優雅でありながらも、機能的な佇まいが特徴だ。

このほか「テーブル」、

「スツール」、

「アート」、

「カトラリー」、

「節句・季節飾り」、

「ティッシュケース」などがラインアップしている。

また、同工房ならではのこだわりと思いのこもった製品を、多くの人に知ってもらい、手に取ってもらえるよう、コーポレートサイトとオンラインショップを開設し、商品や開発ストーリーなどを公開しているので、チェックしてみて。

公式サイト：https://kuuden-shi.jp/
オンラインショップ：https://online.kuuden-shi.jp/
Instagram：https://www.instagram.com/unate_koubou/

(山本えり)