“変顔”をモチーフにしたコメディ短編映画『Funny』が、下北沢にオープンしたミニシアター、シモキタ-エキマエ-シネマ「K2」にて、9月25日(日)~29日(木)の期間上映される。
リッチモンド国際映画祭観客賞受賞
『Funny』は、映画監督の佐久間啓輔氏が企画・脚本・監督をした、32分の短編映画。
2022年、米リッチモンド国際映画祭の短編部門での観客賞と最優秀俳優賞の受賞をし、TAMA NEW WAVE、アメリカ、ドイツ、香港の映画祭にてノミネートを受けるなど、国内外の映画祭で注目を浴びた。
主人公は“変顔”をやめられない女性
主人公は、「人と話すときに変顔をしてしまう」という癖のせいで仕事をクビになってしまった派遣社員・犬飼晴海。
ある日、晴海が妹の家に行くと、最近引っ越してきたという家族が挨拶にやって来る。
その家族の母親が、娘の家庭教師を探しているという話を聞き、仕事を探していた晴海は、家庭教師をしていると嘘をつく。娘の家に通い出す晴海だったが、その子にはある変わった癖があり。
同作は、佐久間啓輔監督がアメリカ留学中のうつ経験をもとに企画され、誰にも理解されない癖を持つ者たちが、誰かを理解するためにもがく物語となっている。
同氏は、誰しも人には理解されないような癖や性質がある中で、「少しだけ視点を変えると、人の変なところにも優しくなれる」、そんな世界を願い、『Funny』を通じて人と人の歩み寄りのきっかけを作れたらと考えている。
上映後にトークショー開催
上映後には、期間中さまざまなゲストを招き、トークショーを開催。
作品についての内容のほか、「短編映画製作の未来」と題し、短編映画製作の重要性や、世界で売れる映画を作るための取り組みなど、さまざまな切り口から短編映画製作のリアルとこれからについて、発信していく。
クラウドファンディングで制作費集め
また、このトークショーの実現には、“短編映画製作者の発信の場”として、「K2」が『Funny』の上映を皮切りにショートフィルムの上映に取り組み始めたことが背景に。
『Funny』は、「K2」主体で運営している「MotionGallery」社の主要サービス・クラウドファンディング「MotionGallery」にて、制作費を集めた作品だ。
クラウドファンディングで制作費を集め、映画祭に出品し、映画館での上映をするというサイクルで作られた注目の短編映画を観に、「K2」へ足を運んでみては。
■K2
住所:東京都世田谷区北沢2-21 tefu lounge 2F(シモキタエキウエ直結)
WEBサイト:https://k2-cinema.com/
(佐藤ゆり)