コロナ禍におけるオンライン化の促進などで、文房具業界は産業の衰退が一層進んでいる。
そんな中、福井県鯖江市で長年地域の子どもたちの学びの道具を手掛けてきたニシザワ紙文具が、店舗2階倉庫を改装し、子どもの創造教育プログラムや道具、情報、ノウハウを提供するサロン「モクモク学園」を開設する。
親子の教室「モクモク学園」
「モクモク学園」教室開設に先駆け、今年2月よりモクモク学園体験イベントや、オンライン子育てセミナーなどに取り組んできた。教室名は、子どもたちが黙々と教材を使い、“お仕事”に集中する姿から名付けたという。
サロンはモンテッソーリ教育の手法と教材を取り入れたプログラムが特徴だ。運営は西澤代表ら認定講師のほか、元教員や保育士、幼児教育に詳しいスタッフがサポート。全員が子育て中のママパパという点にも注目したい。
対象は1歳7カ月から。木のぬくもりが感じられる本物のモンテッソーリ教材約50種のほか、文房具を使い家庭でも手作りできるホームメイドモンテッソーリ教具も取りそろえた。
教具はその子の興味に応じて、講師が提案・提示していく。
さらに、オリジナルキットの開発・販売も今後は実施し、商店街という立地を生かし、周辺店舗と連携した企画も計画している。また西澤氏は、“パパにも子育てに積極的に参加して欲しい”との想いから、子育てパパ向けのセミナーなども積極的に行っていきたいと考えているそう。
広く開放的な空間のフリースペース
サロンでは、子どもたちは元保育士などのスタッフとともに教材を使って学ぶため、ママやパパはWi-Fiやドリンクバー、キッチンのほか、
業務用ミシン(通園バッグなどに刺繍ができる)などを用意したフリースペースでリラックスできる。
なお、フリースペースはワーキングやミーティングなど、一般利用の人も2時間550円で可能となっている。
10/8に自由内覧会を開催
「モクモク学園」は、10月8日(土)に、報道機関向けお披露目会を開催する。また、同日9:00~16:00には、一般向けの自由内覧会も開催される。
近くに住んでいる人は「モクモク学園」を利用してみては。
■ニシザワ紙文具
住所:福井県鯖江市旭町1丁目6-10(鯖江市の中心市街地の商店街内)
(江崎貴子)