台湾で6.6万部のベストセラーとなった、呉暁楽(ご・ぎょうらく/ウー・シャオラー)氏のデビュー小説『子供はあなたの所有物じゃない』定価1,980円(税込)が、10月19日(水)に光文社より発売された。
追い詰められた台湾家庭をリアルに描く短編集
台湾のトップ大学・台湾大学を卒業した著者は、家庭教師として多くの子供たちに関わるなかで、台湾家庭の歪んだ実態を目の当たりにする。
日本以上に厳しい学歴社会である台湾では、子供への教育熱が熾烈を極め、著者は子供たちに勉強を教えるだけでなく、親子関係や学校での人間関係など、様々な子供たちの悩みに向き合ってきたという。
それと同時に親たちを縛る「子供をいい学校に入れなければならない」という強迫観念にも似た思いにも触れ、本当の教育とは何なのかという問いに思いを馳せたそう。
同書は、そんな著者が家庭教師としての実体験を元に紡いだ、9つの家庭の物語。それぞれに複雑な事情があり、子供も大人も幸せになれない…そんな追い詰められた台湾家庭の実情をリアルに描き出す短編集である。
台湾公共放送で実写ドラマ化!Netflixでも好評配信中
2014年に台湾で刊行された同書は、2018年に台湾の公共放送・台湾公共電視台にて実写ドラマ化され、社会的議論を巻き起こす大ヒット作となった。原作は重版を重ね、人口の少ない台湾では異例の6.6万部の大ベストセラーに。実写ドラマはNetflixでも配信中だ。
過熱する学歴社会に翻弄される親と子。教育の意味と本質を問いかける、台湾で大きな話題を呼んだベストセラー小説。実際に手に取って読んでみては。
光文社公式サイト:http://www.kobunsha.com/
Netflix:https://www.netflix.com/jp/title/81000509
(さえきそうすけ)