地域の歴史的資源を活用し、その観光価値をビジネス価値に変換して地域に貢献するビジョンを軸に地域づくりを展開する狼煙は、11月5日(土)~13日(日)の期間、宮崎県日南市飫肥(おび)城下町にて「DENKEN WEEK 2022 VOL.5」を日南市後援のもと開催する。
「DENKEN」を舞台に新しい創造を
茅葺屋根の集落、土塀や生垣に囲まれた武家屋敷群、重厚な土蔵造など昔の繁栄を偲ばせる商家の町並などを保存し、後世に伝えていくことを目的に1975年に制定された「伝統的建造物群保存地区」制度。
「DENKEN WEEK」は、宮崎県日南市飫肥城下町の伝(デン)統的建(ケン)造物群保存地区「DENKEN」を舞台とし、その土地が持つ文化とその土地を舞台に繰り広げられる新しい創造に触れてもらうことを目的とした祭典だ。
飫肥は、天正16年(1588年)から明治初期までの280年間、飫肥藩・伊東氏5万1千石の城下町として栄えた場所。武家屋敷を象徴する門構えや風情ある石垣が残る町並みをもち、1977年に九州で初めて「DENKEN」に選ばれ、今年で45年の歴史を誇る。
歴史ある町と現代の芸術とのコラボレーション
「DENKEN WEEK」は、街路幅、石垣、生垣、門など、ほとんど当時のままに丁寧に保存されている飫肥伝統的建築物群保存地区とその周辺の雰囲気を楽しみながら、町のいたるところに出現する新進気鋭のアーティストたちが創造したアートに触れられる機会として、2018年に開催されて以降、根強い人気を誇っている。
「DENKEN WEEK 2022 VOL.5」では、豫章館(よしょうかん)や豫章館御数寄屋、藩校振徳堂、ぎゃらりー後町、ギャラリーこだま、旧山本猪平家といった場所で、染織や絵画、華道、書道などのインスタレーションや展示を実施。飫肥の歴史ある街並みを舞台に、新しい創造が生まれる瞬間を楽しむことができる。
また、サプライズ企画として、フォトグラファーのワタナベカズヒコ氏と、DENKEN総合プロデューサー・美術家の小松孝英氏の作品も、いずれかの場所に登場する。
さまざまな体験プログラムやライブなども
そのほか、一流の書道家から書道を教えてもらった後に着物でまち歩きを楽しんだり、お寺の住職から直接飫肥の歴史を聞いたりするプログラムに加え、日南市にゆかりのあるシンガーの民謡を堪能できる機会なども用意。さらに期間中に田ノ上八幡神社の例大祭も行われることから、土地がもつ熱量とその土地に脈々と伝わる文化・歴史にさまざまな角度から触れることができる。
宮崎県建築士会・日南支部が制作した「タイムマシン(秘密基地)」も、会期中いずれかの場所で展示されるので、お楽しみに。
開催は9:00~16:30(最終日は16:00まで)、入場は無料。予約の必要なプログラムもあるので、詳細は「DENKEN WEEK」公式サイトで確認を。
当日は、周遊バスも無料で用意されているので、飫肥の伝統的建造物とアートを楽しんでみては。
DENKEN WEEK 公式サイト:https://denken-obi.jp/denken/
※一部画像はイメージ
(山本えり)