特別支援教育に取り組む翔和学園は8月2日(火)に、北海道大樹町の世界にひらかれた商業宇宙港「北海道スペースポート(HOSPO)」にて、巨大ペットボトルロケット(Largest water rocket・最大の水ロケット)を打ち上げた。
全長7.72mの機体は高度16.78mに到達し、以前カナダのテレビ番組が持っていた全長4.04mの世界記録を更新し、ギネス世界記録に認定された。
生きる気力を養う!実験概要について
同学園は生徒の“生きる気力”を養うため、一人一人の個性に合わせた教育プログラムを多数展開しており、その一つとして巨大ペットボトルロケットの制作、打ち上げを行っている。
今年3月にもHOSPOで打ち上げに挑戦したが、高さは3mにとどまったそう。今回はペットボトルエンジンやオリジナルのノズル(噴射口)などを4ヶ月かけて全面改良し、世界記録に再挑戦した。
ロケットの材料は発泡スチロールとペットボトルで、生徒16人が制作。全長7.72m、直径72.5cmで、エンジンに当たるペットボトルは7個取り付けている。実験は14時30分から3度行い、3回目の打ち上げで成功。
無事に発射されると、見守った生徒らから歓声が上がったという。
生徒および教諭から喜びの声
同学園教諭の水川勝利さんは、「ロケットが大樹町の空に見事に飛び、ギネス世界記録に認定されて感激してます!失敗を乗り越えて挑戦し続け、ついに成功を手にした事実は彼らの自尊感情を高め、今後の人生をより豊かなものにしてくれると信じております」とコメント。
生徒の野口隼太郎さんも、「本当に僕たちはギネス世界記録に認定されました!失敗しても挑戦し続けて良かったです!いやもう最高です!友達に報告したいです。大樹町ではロケットが美しく飛んで良かったです!全員で力を合わせた結果に満足してます」と述べている。
翔和学園HP:https://showa-gakuen.net/
※写真撮影:福岡測量設計事務所
(さえきそうすけ)