石川県の四季のさかなのブランド戦略の一環として、9月に発表された天然能登寒ぶりの新ブランド「煌(きらめき)」がデビューした。
石川県漁業協同組合は、「煌」のデビューに合わせ、グランプリ(最高金額)を決める「鰤-1グランプリ」を12月1日(木)に開催。石川県漁協かなざわ総合市場にて「煌」の初セリが行われた。
最高級ブランド「煌」の条件
「煌」は、市場の目利き人が“天然能登寒ぶり”のうち、複数の条件を全て満たすものを見極めることで認定する、天然能登寒ぶりの最高級ブランドだ。
石川県内の定置網で獲られる天然能登寒ぶりであること、重量14kg以上、傷がなく胴回りが十分あること、氷締めや活締めを施すといった鮮度の徹底などが認定基準として設けられている。
10本中1本のみが「煌」に認定
「鰤-1グランプリ」では、当日参加した10本のぶりを1本ずつ測定・記録し、厳しい審査を実施。
結果、重量15.5kg・長さ94cmのぶり1本のみが「煌」に認定され、その証として石川県産材(能登ヒバ)の認定プレートがおかれた。
その後のセリには多くの仲買人が参加し、「煌」の落札額はなんと400万円という結果に。
天然能登寒ぶりとしてはもちろん、寒ぶりとしても史上最高額となり、2021年の加能ガニ「輝」500万円、11月の香箱ガニ「輝姫」に続き、新たな新ブランドが華々しいデビューを飾った。
「煌」は地元スーパーで販売
この記念すべき天然能登寒ぶり「煌」を落札したのは、地元七尾市の企業でスーパーを経営している、どんたく。購入者は「煌が寒ぶり史上最高額でセリ落とされたことで、能登の海産物が全国的に知れ渡ることで、能登全体にスポットライトが当たってほしい(一部抜粋)」とコメントしている。
セリ落とされた「煌」は、同社経営の食品スーパー「どんたく西南部店」「どんたくアスティ店」で刺身や寿司として通常のぶりの価格で提供されるようだ。
この機会に、天然能登寒ぶりの新ブランド「煌」を味わってみては。
(Higuchi)