九段下劇場は、伝統芸能特化型劇場「鶴めいホール」を東京都千代田区飯田橋にて2023年4月にオープン予定。これに伴い、結城酒造、三千櫻酒造、SakeBottlersの3社は、設立記念日本酒「鶴めい」を200本限定で醸造する。
現在、クラウドファンディングサイト「うぶごえ」にて支援を募っており、リターンのひとつに「鶴めい」を用意している。
伝統芸能の新たな形に挑戦する劇場
「鶴めいホール」は、2面プロジェクターや配信設備を常設予定の伝統芸能に特化した劇場。江戸の中心“九段下”にて、観客と演者が出会う場所となり、観客と演者の増加を目指す。
また、伝統芸能を現代の環境変化に合わせて進化させるべく、異なる伝統芸能の新たな組み合わせ、最新の映像技術をつかった演出、VTuberとのコラボレーション、J-PopやJazzといったポピュラー音楽との融合などにチャレンジ。伝統芸能の進化の中心地となることも目指す。
設立記念日本酒「鶴めい」
「鶴めいホール」の設立を記念する日本酒「鶴めい」は、今年5月の火災で酒造施設がほぼ全焼した茨城県結城市の酒蔵「結城酒造」の杜氏で副社長の浦里美智子さんが、北海道三千櫻酒造で造る日本酒を「鶴めいホール」のためにオリジナル醸造。プロデュースは日本酒缶HITOMAKUを展開するSakeBottlersだ。
「鶴めい」に使用する米は“酒米として最古”と言われる「雄町米」を無農薬栽培したもの。大吟醸クラスの50%まで磨き上げて、今回のプロジェクトのために仕込む。
味わいは、歌舞伎や長唄の酒に関連する演目からヒントを受けて検討中。「なみなみと天の美禄を湛へつつ 千秋万歳限りなく 飲めども盡きぬ御代ぞ楽しき」(訳:酒は人生の友。四季折々の風流と共に天からの美禄(酒のこと)を味わい人生を楽しもう)など、劇場での“一幕”を届ける。
日本の伝統芸能の危機
近年、伝統芸能を支える観客と芸能を継承する演者、どちらも減少に歯止めがかからず、その流れはコロナ禍でさらに加速している。このままでは、日本の伝統芸能は滅び、すべてが過去の遺産となる可能性もあるようだ。
この流れを断ち切り、伝統芸能の未来を変えるため、「鶴めいホール」設立のプロジェクトが始動。伝統芸能の新たな形に挑戦し、観客と演者の増加を目指している。
クラウドファンディング実施中、電話注文も
「うぶごえ」では、12月22日(木)10:00~2023年2月27日(月)23:59の期間で支援を受付中。日本酒「鶴めい」のほか、開場記念公演やオリジナルてぬぐいなどのリターンも用意した。
また、2023年2月22日(水)までの平日9:00~18:00は、電話によるご注文受付も実施。電話番号やその他詳細はうぶごえプロジェクトページにて確認を。
「うぶごえ」での支援を通じて、伝統芸能の存続・発展に貢献してみては。
「うぶごえ」URL:https://ubgoe.com/
プロジェクト名:伝統芸能に革命を!伝統芸能特化型劇場「鶴めいホール」設立プロジェクト
※画像はイメージ
(Higuchi)