北海道十勝スカイアース、福井ユナイテッドFC、FC.ISE-SHIMA、ヴェロスクロノス都農などサッカー地域リーグに所属する4チームが、ふるさと納税ポータルサイトの運営を来春からスタートする。
スポーツを通じた地域活性化に3チームが賛同
同取り組みの発起人は、“宮崎県民を元気にしたい”“子どもたちに夢をあたえたい”との思いから設立されたヴェロスクロノス都農。令和2年度全国寄附ランキング6位となる109億円以上を集めた、宮崎県都農町に本拠地を置くサッカーチームだ。
同チーム代表の山本貴士氏は、長きに渡ってふるさと納税業務に携わってきた経験をもとに「ふるさと納税のノウハウを活かし、地域のスポーツクラブが抱える課題の解決、スポーツを通じた地域の活性化を全国に展開したい」と述べている。
この取り組みの第一段階として、北海道十勝スカイアース、福井ユナイテッドFC、FC.ISE-SHIMAの賛同を得て、今回の発表に至った。
ポータルサイトで目指すこと
今後4チームは所属地域の⾃治体と連携し、それぞれがポータルサイトを立ち上げる。現在、2023年春のリリースを目指して開発中だ。
それぞれがポータルサイトを立ち上げて、スポーツを通じた地域の活性化はもとより、クラブ運営の根幹となるファンやスポンサーのさらなる増加、Jリーグ参入を見据えたクラブ運営資金の獲得を目指している。
また、スポーツによる地域活性化を望む寄附者の思いを直接受け取り、サッカーの枠に捉われず全国の地域スポーツクラブに普及させていくことも目標としている。
国内スポーツ界の発展と地方創生
サッカー地域リーグに所属する4チームは、将来的なJリーグ参入を目指して日々精進中。
その活動の柱は、地域に愛され、必要とされ、地域に根付いたクラブチームとして発展していくことだ。
そのために、ヴェロスクロノス都農は、所属選手が生産者の現場で農作業の手伝いをするなど地域活性化に取り組んでいる。
ふるさと納税の令和3年度全国寄附金額は8,302億円に上ったが、そのほとんどは大手企業が運営するポータルサイトを通じたものだという。そんな中、スポーツを軸に据えたポータルサイトで、国内スポーツ界のさらなる発展と地方創生を目指す4チームの取り組みに注目したい。
ヴェロスクロノス都農(宮崎県都農町)公式サイト:https://veroskronos.com/
北海道⼗勝スカイアース(北海道帯広市)公式サイト:https://hokkaido-tokachi-skyearth.jp/
福井ユナイテッドFC(福井県)公式サイト:https://fukuiunited.co.jp/
FC.ISE-SHIMA(三重県中南部地域)公式サイト:https://fc-iseshima.org/
(Higuchi)