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【京都府京都市】京都の禅宗寺院「大徳寺」の3つの塔頭寺院、春季特別公開を3月より順次開催!

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京都春秋は、非公開寺院の特別公開やワンランク上の京都の文化体験を企画・運営する企業。

2023年3月からは、京都でも有数の規模を誇る禅宗寺院「大徳寺」内にある塔頭寺院「黄梅院」「興臨院」「総見院」の春季特別公開を順次開催する。

戦国大名や千利休らに縁ある「大徳寺」

「大徳寺」は、織田信長や豊臣秀吉など戦国大名ゆかりの地で、茶聖 千利休や日本美術史上の重要人物の一人 狩野永徳を代表とする狩野派などが活躍した当時の文化の最先端であり、後世の日本文化に多大な影響を与えた場所だ。

黄梅院・興臨院・総見院は、「大徳寺」内の塔頭寺院で、毎年春と秋のみ特別公開している。季節ごとの風景の移り変わりとともに、通常非公開である建造物や重要文化財を拝観できるため、観光シーズンには全国から多くの拝観者が集まり賑わいを見せる。

黄梅院の重要文化財を公開


黄梅院は、織田信長が創建し、のちに豊臣秀吉が増築するなど戦国大名ゆかりの寺院。千利休が66歳の頃作庭したと言われる「直中庭」があることでも有名だ。


2023年春季特別公開では、寺院の台所で僧侶の居住空間でもあった「庫裡(くり)」を公開。日本に現存する禅宗寺院の庫裡としては最古のものと言われ、重要文化財に指定されている。


また、先述の「直中庭」も公開。秀吉公の希望により軍旗の瓢箪を象った空池を手前にし、加藤清正公伝承の朝鮮灯籠などを配した苔一面の枯山水庭園だ。


さらに、重要文化財である「雲谷等顔筆 本堂障壁画」の複製も展示。桃山四大巨匠の一人で、毛利家の御用絵師として雲谷派を築いた雲谷等顔による障壁画を見られる。

このほか、武野紹鷗好み茶室「昨夢軒」や方丈庭園「破頭庭」も公開する。

本堂や唐門、庭園を公開する興臨院


興臨院は、室町期の建築様式の特徴を持つ、重要文化財の本堂や唐門などを有する寺院。桃山期には豊臣政権の五大老を務めた前田利家が本堂屋根を修復、また菩提寺とするなど前田家とも非常に縁が深い。


2023年春季特別公開では、白砂に石組みを配して理想の蓬莱世界を表す「方丈庭園」を公開。本堂の解体修理時に、“昭和の小堀遠州”とも言われた作庭家 中根金作さんが復元した庭園だ。


このほか、唐破風や檜皮葺で室町時代の建築の特徴を表す唐門や、茶室「涵虚亭(かんきょてい)」も公開される。

織田信長の面影を伝える総見院

総見院は、羽柴(後の豊臣)秀吉が、本能寺の変に倒れた織田信長の追善菩提のために建立した寺院だ。


2023年春季特別公開では、重要文化財「木造織田信長公坐像」を公開。信長の葬儀に際して信長の等身大で造られたこの像は、眼光鋭く、信長の面影が良く伝わる。


また、信長をはじめ、信長の息女・徳姫、正室・濃姫、側室・おなべの方など、一族7基の五輪石や墓碑も公開する。


さらに、当時の総見院方丈において“秀吉が大徳寺大茶会では茶席を設けた”と記録が残るなど、茶の湯との関わりが深かった総見院の茶室も見どころだ。

2023年春季特別公開スケジュール

3つの塔頭寺院は、2023年3月より順次、特別公開される。

黄梅院は、3月25日(土)~5月14日(日)の10:00~16:00で公開。休止日は未定で、拝観料は大人800円だ。

興臨院は、3月11日(土)~6月18日(日)の10:00~16:30で公開。休止日は3月21日(火・祝)で、拝観料は大人600円・中高生400円・小学生300円(保護者同伴)となっている。なお、5月28日(日)は13:30より公開。

総見院は、4月1日(土)~5月7日(日)の土日祝日のみ10:00~16:00で公開。4月29日(土)~5月7日(日)は毎日公開となり、4月2日(日)および5月7日(日)は11:30からの公開となる。休止日は未定で、拝観料は大人600円だ。

心地良い春の季節、日常の喧騒を忘れ、新緑を愛でながら贅沢な拝観の時間を過ごしてみては。

京都春秋公式サイト:https://kyotoshunju.com/

(Higuchi)

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