「harih(ハリイ)」は、スポーツができるウィッグの完成を目指し、クラウドファンディングサイトREADYFORにて1月6日(金)10:00よりプロジェクトを実施している。
日常を取り戻すウィッグを
「harih」代表の池野さんは、2018年の夏に汎発性脱毛症を発症して髪の毛を失った。
既成のウィッグを使用して生活しているが、ズレたり外れたりすることが心配で、サーフィンやヨガをやめてしまったという。でも、やっぱり病気になる前と同じ生活がしたい!という一心で、仕事でスポーツウェアの商品企画に長年携わった経験と、最先端のアパレルの技術を活かして、スポーツや日常生活を思う存分楽しめるウィッグとインナーキャップを開発している。
脱毛症や抗がん剤治療を受けている人など同様に困っている人が、病気になったから“しない、できない”とあきらめる毎日から、もっと自由で快適な日々を過ごせる未来が来るようにとの思いが込められている。「harih」は、とやまスタートアップ「T-Startup」6社にも選定された。
ウィッグを快適にするインナーキャップ
まずは既存のウィッグを快適にするインナーキャップと、脱毛症でない人も幅広い用途で使用できるキャップの計3種を開発。今回、テスト販売をREADYFORにて実施することとなった。
「HOT AND CHILLY / CHILLY INNER CAP (ホットアンドチリィ / チリィ インナーキャップ)」は、夏のウィッグの暑さを軽減するため、接触冷感性がありつつ、吸水性の良いコットンを用いた糸を表側に使用。内側には熱伝導性の良い糸を用い、肌に接する部分にはアタッチメントポケットをつけ、その中にHOT AND CHILLYパッドを入れて使用すると、頭を冷やすのに役立つインナーキャップだ。夏は水に浸けてから絞って使用するのがお勧め。ぬるくなったら振ることにより、冷たさが復活するという。
ヘルメットを使用して屋外で作業する人や、オートバイに乗る際の暑さの軽減にも役立つ。
「HOT AND CHILLY / HOT INNER CAP (ホットアンドチリィ / ホット インナーキャップ)」は、冬の寒さによる頭皮の冷えを軽減するため、超長綿を高温で炭素化させて炭の繊維と綿糸を丹念に撚った糸「SUMISEN」を使用。HOT AND CHILLYパッドを入れて使用すると頭皮がじんわり温まる。夏はパッドを冷凍して使用できる。
冬はじんわり温まり夏はひんやりを体感できるキャップ
「HOT AND CHILLY / VERSATILE CAP (ホットアンドチリィ / バーサタイル キャップ)」は、表側からは普通のニットキャップに見えるデザイン。「SUMISEN」を贅沢に使用し、炭による自然な遠赤外線効果で血流を促し優しく温める。こちらもHOT AND CHILLYパッドを使用するとじんわりと温めるのに役立つ。夏はパッドを冷凍して使用できる。
水中でも使用できるウィッグを開発中
現在開発しているウィッグは、顔周りに樹脂製の素材を使用して頭部にしっかりと固定するので、水中での使用が可能になり、いままでのように髪をアップにできたり、旅行に行って海にも入れるようになる。できることが増え、行動範囲や楽しみが広がっていく未来を思い描いているという池野さん。同プロジェクトを通して、髪を失ったときに少しでも多くの人の気持ちが前向きになるような手助けができればという思いが込められている。
この機会に、スポーツができるウィッグの完成を目指す「harih」のプロジェクトを支援してみては。キャップの注意事項など詳細は、READYFORのプロジェクトページで確認を。
READYFOR:https://readyfor.jp
プロジェクト名:スポーツができるウィッグと、ウィッグを快適にするインナーキャップを
(山本えり)