HIROTSUバイオサイエンス社は、線虫がん検査「N-NOSE」の次世代型“がん種特定検査”の第1号検査として開発した早期すい臓がん検査「N-NOSE plus すい臓」の実検査をスタートした。
がんの一次スクリーニング検査「N-NOSE」
「N-NOSE」とは、嗅覚に非常に優れた線虫C. elegansが、人の尿中に含まれるがん特有の匂いを高精度に検知することを利用したがんの一次スクリーニング検査。
尿を提出するだけで、簡便・安価・高精度・全身網羅的に早期がんを調べることが可能で、2020年1月の実用化以降、2022年12月時点で30万人以上が検査を受け、法人での導入企業は1000社を超えている。
すい臓がんの匂いに特異的な反応を示す“特殊線虫”
本年より実検査がスタートした「N-NOSE plus すい臓」は、「N-NOSE」の次世代型“がん種特定検査”。同検査には、線虫C. elegansに遺伝子操作を加えて作製された、すい臓がんの匂いにのみ特異的な反応を示す“特殊線虫”を使用。この“特殊線虫”は、すい臓がんとその他のがんを嗅ぎ分ける高い判別能を持ち、非侵襲な手法で早期すい臓がんの検知を可能としている。
「N-NOSE plus すい臓」は、約1カ月間の先行予約期間だけで同社の予想を上回る申し込みがあったという。「すい臓がん」は、がんのなかで最も発見や治療が困難とされ、医学界からも「早期すい臓がんの検査法ができたら革命的」と言われていたそう。
HIROTSUバイオサイエンスは、生物の優れた能力を使う発想とバイオテクノロジーの融合によって実現させた当検査を、一例でも多くの方の命を救うために役立てていくという。
■「N-NOSE plus すい臓」概要
検査開始(検査キット発送):1月4日(水)~
検査料金:定価7万円(税込) ※3カ月以内に「N-NOSE」を受験した人は定価5万円(税込)
販売サイト:https://lp.n-nose.com/suizou/
(fukumoto)