結婚式のアイテムを企画・制作・販売しているファルべは、環境や社会を大切にするサステナブルな取り組みを開始した。
「お譲り」というワード
最近は、結婚式で自分が使ったものを次の人へバトンする「花嫁バトン」という取り組みが花嫁の間で浸透している。SNSでは、結婚式を終えた花嫁から未来の花嫁へ向けた「お譲り」というワードも多く目にするようになった。
さらに、結婚式アイテムの「お譲り」について同社がアンケートを取ったところ、「気にならない」という花嫁も増えており、全て新品で揃えたいという人ばかりではないことが明らかになっている。
そういった花嫁同士の交流を目にして、「当日しか使わないし、そのまま眠らせておくのはもったいない」という結婚式アイテムへの考え方や、新品ではなくても構わないという花嫁達のニーズに多様性を感じたことが、ファルベが新しい取り組みを始めるきっかけとなった。
「#捨てないを始める」活動
これまでファルベは、結婚式アイテムといえば、傷のない真っ新な新品を当たり前として新郎新婦へ提案してきた。しかし実際には、それを実現するために、少し傷が入ったものや撮影用のサンプルとして使用していた材料を犠牲にすることもあったそう。そして同社は、それがユーザーのニーズに合っていると思っていた。
しかし、「花嫁バトン」や「お譲り」のような活動が盛んになっている今、同社はこれまで破棄していた「訳あり商品」と呼ばれるアイテムに新しい価値を見いだすことができるのでは?と考え直し、訳ありの内容に了承してもらえる人に求めやすい価格で提供する「#捨てないを始める」活動を開始した。
傷や欠けなどをページ内で提示
ファルベが始めた「#捨てないを始める」サステナブルマーケットでは、ユーザーに判断、納得して購入してもらえるように、傷や欠けなどをページ内で提示している。
環境や社会を大切にする取り組みにも
「ウェディング=まっさらな傷のない新品のもの」という概念をなくし、それに共感してもらえる人へ届けることができれば、無駄になるアイテムは減り、環境や社会を大切にする取り組みにもつながる。
そして、一番大切なのは、それを継続して行っていくこと。ファルベは商品をどんどん入れ替えながら、必要な人へリーチするように工夫しながら取り組んでいき、未来につながる活動にしていければと考えている
売上の一部を寄付
また、ファルベは、サステナブルマーケットページ内の商品の売り上げの一部を寄付しており、「小児がん、重い病気と闘う子どもたちと家族の支援」の活動に役立てられている。
ファルベは、病気の子どもたちが未来を夢見て病気と闘えるように、「将来素敵な結婚式をする」そんな希望も持ってもらえるように、結婚式アイテムの売上からの支援を続けていくという。
挙式の予定がある人は、ファルベが始めた「#捨てないを始める」サステナブルマーケットをチェックしてみては。
「#捨てないを始める」サステナブルマーケット:https://www.farbeco.jp/c/sustainablemarket
(角谷良平)