松翁軒が本店の改修を経て、1月28日(土)にリニューアルオープンした。松翁軒本店は、レンガの外観で長崎らしい異国情緒を感じさせる建物だ。
魅力のある菓子屋を目指しての改装
松翁軒は、昭和の時代に本店店舗を6階建てに建て直し、その後永きにわたり、長崎近郊に住む顧客や全国から長崎に観光に訪れる多くの人に愛されてきた。
新しい松翁軒は、古くから伝わる良いものを残しながらも、これから先の未来に向けても、訪れる人に喜んでもらえる魅力のある菓子屋を目指すべく改装したそうだ。
明るく開放感のある1階店舗
1階店舗では、贈りものを選ぶ際の楽しさや買い物のしやすさにこだわり改装した。
歴史の深みが感じられたリニューアル前の芳醇な雰囲気を最大限継承したような店舗の設計は、建築家・佐々木翔氏が主宰するINTERMEDIA(インターメディア)によるもの。明るく開放感のある店舗では、長崎カステラをはじめとしたお菓子を取り揃えている。
カステラとコーヒーを愉しめる喫茶セヴィリヤ
2階に併設する「喫茶セヴィリヤ」では、同店に伝わる調度品と珈琲の香りが人々を迎える。カステラや珈琲を楽しみながらゆっくり寛げる店内は、Wi-Fiも設置し、隣接する長崎市役所新庁舎を訪れる市民や、眼鏡橋などに訪れる観光客がゆっくりと過ごせる空間となっている。1階と同様、リニューアル前の普遍的な居心地の良さをそのまま引き継いだような、落ち着きある空間。
セヴィリヤ・スタンドも準備中
また、1階の一角に「喫茶セヴィリヤ」のテイクアウトコーナー「セヴィリヤ・スタンド」も準備中だ。通勤途中や旅行のわずかな時間でも、より気軽に長崎カステラとコーヒーを提供する。
松翁軒について
天和元年(1681年)江戸幕府5代将軍・徳川綱吉の頃から、松翁軒の歴史は始まる。初代・山口屋貞助氏が、長崎市本大工町(現在:魚の町)に店を構えて、砂糖漬けやカステラづくりを始めた。
松翁軒の歴史を繙くと長崎カステラの歴史を語ることにもなると言われている。また、松翁軒は、居心地の良い、地域の縁側のようなお菓子屋を目指すという。
リニューアルオープンした松翁軒本店へ訪れて、長崎の異国情緒、豊かなお菓子を楽しんでみては。
■松翁軒本店
住所:長崎県長崎市魚の町3-19(長崎市役所 新庁舎隣)
営業時間:9:00~18:00
URL:https://shooken.com
■喫茶セヴィリヤ(松翁軒本店2階)
営業時間:11:00~17:00(L.O.16:30)
URL:https://sevilla.shooken.com/
(角谷良平)