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会って、触れるお別れ。納棺/遺体保全師による書籍『後悔しない大切な人のおくり方』

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故人の最期の身支度を整える専門業者・統美にて、事件・事故などで損傷した遺体の修復技術が高く、これまで100名以上の遺体修復の技術指導も行ってきた納棺師つのだちえみ氏が、書籍『後悔しない大切な人のおくり方』1,000円(税別)を、青山出版より1月30日(月)に出版した。

必ず経験する「大切な人の死」と「自分の死」


2020年以降、新型コロナウィルスの感染拡大による外出自粛や経済活動の低下は、自死や孤独死の増加に加え、葬儀の簡略化や「会えない、触れられない」コロナ陽性者の別れなど、大切な人との最期に後悔を残す遺族が増えているように感じる。

2040年、日本は死亡者数がピークとなり、今から約3割増加の「多死国家」になると言われるなか、誰しも必ず経験する「大切な人の死」と「自分の死」に対して準備ができている人は少ないそうだ。

心残しをしないような別れをしてほしい


同書構成

『後悔しない大切な人のおくり方』では、それでも訪れてしまう最期に「心残し(※)をしないよう、お別れをしてほしい」という想いが込められ、遺体保全師を通して30万人以上の故人をおくりだした、つのだちえみ氏が考える様々なおくり方が1冊の本にまとめられている。

読んでいる人に問いかけるように進む文章は、医療やエンディング業界に携わるプロフェッショナルの人々をはじめ、中学生や高校生でも読みやすく、「死」や「別れ」を考える最初のきっかけにもなる内容だ。

後悔しない大切な人のおくり方に込められた想い

つのだちえみ氏の言う「きちんとお別れをする」は、大切な人の身体が火葬してなくなってしまう前に、「会って、触れて、声をかけてあげること」だ。

そうすることで、おくる側も後悔を心に残さずに、未来に向かえるはず。だからこそ、どんな亡くなり方をした遺体であっても、遺体保全と修復の技術で大切な人と再会できるように、同氏は心を込めて全力で「身支度」に取り組んでいる。そんな、つのだちえみ氏が、年間約1万人をみおくる中で温まる別れのシーンや、孤独死や事故死などの状態の悪い姿の故人とのお別れの経験を交えながら、その想いを伝える。

つのだちえみ氏プロフィール


つのだちえみ氏は、納棺師、遺体保全師で統美の取締役。7歳のころ母が交通事故で急死。高校卒業後、経理などの仕事を経て湯灌納棺の会社に就職。納棺師としてキャリアを積むなか、統美の創業時に参加。現在、年間約1万人のおみおくりを行う統美で、日本でも有数の修復技術と知識、経験を持つ納棺師、遺体保全師として活躍中。残された家族の立場に立って、後悔しないお別れができるよう、心を込めて旅立ちのお手伝いをしている。

『後悔しない大切な人のおくり方』は、全国書店・アマゾン・楽天ブックス・セブンネットショッピングなどで購入できる。

『後悔しない大切な人のおくり方』を手に取り、つのだちえみ氏のメッセージを受け取ってみては。

統美公式サイト:https://toubi-tokyo.com/

※過去に後悔を取り残してきてしまうという意味の著者による造語

(角谷良平)

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