町工場の技術と想いをECにのせて届ける「refactory」が、宮崎県国富町にて、子どもから大人まで一緒に鳥獣対策体験ができる「イノホイの森」をオープンする。
鳥獣被害対策用グッズを使いこなせない人も
「イノホイ」では過去5年間、農業被害を食い止めるための、鳥獣被害対策用の捕獲器を30,000個以上販売。
しかし、購入するのは初めての狩猟・捕獲を行う人が多く、「購入したものの捕獲の仕方がわからない」「仕掛けてみたけど餌だけ取られていてなかなか罠にかかってくれない」といった声を受けるケースが増えてきた。
鳥獣被害対策の理解を深め人材不足を解決
現在、年間で150億円以上の農業被害が確認されており、さらにその課題に対して取り組む人材不足が、少子高齢化が進む地域では深刻な問題に。
そこで「refactory」の地元宮崎で、地域の協力員と連携し「イノホイの森」を開設することとなった。
鳥獣被害について詳しく知らない一般の人でも、鳥獣捕獲用の罠作りを行ったり、許可制で狩猟免許を持っているが捕獲する土地を持っていない人たちに開放し、技術指導などを行ったりと、鳥獣被害対策への理解や被害対策に対する人材不足問題の解決を目指す。
子どもたちが自然に触れあえる機会を提供
「イノホイの森」では、不定期で、子どもたちが自然に触れることができるように「カブトムシの捕獲体験」「ミツバチの蜂蜜収穫体験」「椎茸の収穫体験」などを実施する予定だ。
一方で、初めて狩猟免許を取った人や捕獲自体があまり上手くいかない人達に対して、許可制で罠の捕獲実施の場所を提供したり、捕獲自体の講座を開設するなど、狩猟技術の向上につなげる機会も作っていく。
狩猟捕獲における指導には、地元宮崎の狩猟家以外にも、有害鳥獣捕のプロハンターで、300日間無下山で狩猟生活を行うなどの本格的な取り組みで全国でも認められた数少ない狩猟家集団「TSJ」にも協力を仰いで、技術向上を目指す。
罠の展示や実演にも参加可能
「イノホイの森」は、4月10日(月)に開演。
開演当日は、森を探検したり、自然に触れて虫や植物などを観察したりできるほか、様々な狩猟罠の展示や、「refactory」が販売する罠などに実際に触ってみることで、鳥獣被害の捕獲や、動物の習性などを理解し、設置する実演なども行うことができる。
ECサイト「イノホイ」で情報をチェック!
今後は、「refactory」が運営する鳥獣被害対策ECサイト「イノホイ」にて、「イノホイの森」で行われるイベント情報などの告知などが行われるので、子どもと一緒に参加してみては。
イノホイ:https://inohoi.com/
(佐藤ゆり)