東京都文京区内の就学援助世帯など、経済的に困窮する子育て世帯へ2カ月に1回定期的に食品を届ける「文京区こども宅食」では、追加支援として全利用世帯に「常温便」「冷凍便」のコラボ配送を実施するとともに、高校生の子どもがいる世帯にはお米を増量して配送することが決定した。
2カ月に1度、食品等を直接配送し支援
2017年に文京区でスタートした「こども宅食」は、生活困窮のある子育て家庭に2カ月に1度、食品等を直接配送し必要な支援に繋げる取り組み。ふるさと納税による寄付を原資に、返礼品は用意せず、全額を事業運営に充てるもので、自治体・NPO等がコンソーシアムを形成して事業展開をしている。
2023年2月期配送では、文京区内の就学援助利用世帯など約660世帯の家庭が利用している。
「常温便」「冷凍便」のコラボ配送
今回のコラボ配送は、「常温便」に加え、昨年1月以来となる「冷凍便」を届ける。冷凍食品のため、置き配や宅配ボックスへの配送ではなく、全世帯への手渡しを目指し、ゆるやかな見守りを強化していく。配送内容は、利用家庭の家事と家計の負担が少しでも軽減するような食品を取り揃えた。
配送時期は、2月中旬。配送内容は、焼売、ハンバーグ、ピラフ、干物といった冷凍食品と、うどんやレトルト食品などの常温食品。
高校生の子どもがいる世帯へ増量配送
さらに同プロジェクトでは、宅食利用世帯に対し、より充実した支援を行うために、子どもの人数や年代を考慮した支援を実現することが課題と考え、コンソーシアムで支援策を検討している。
そこで今回、高校生の子どもがいる利用世帯に対してお米を増量して配送することとなった。配送時期は、2月中旬。配送内容は米4kg。配送数は、高校生の子どもがいる利用世帯約160世帯。
ふるさと納税によるクラウドファンディング
「文京区こども宅食」は、ふるさと納税で活動資金を集めている。寄付募集は、3月31日(金)まで。目標金額は、51,400,000円。
利用家庭と継続的に繋がり、官民が協働してダイレクトな支援を行う「文京区こども宅食」を、この機会にチェックしてみて。
■こども宅食コンソーシアム
事業内容:官民協働の取り組みで、文京区内の18歳以下の子どもがいる生活困窮世帯(児童扶養手当受給世帯、就学援助利用世帯など)のうち、希望する世帯に食料等を配送する。
URL:https://kodomo-takushoku.jp/
ふるさとチョイス:https://www.furusato-tax.jp/gcf/?header
プロジェクト名:文京区「こども宅食」で親子の笑顔を守りたい。つながり、見守り、支えていく。
※こども宅食は登録商標です
(江崎貴子)