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フィリピンの子どもたちがアメリカに渡り、パイロットの資格を取るプロジェクトが始動

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フィリピンの貧困層の子どもたちから未来のリーダーを育成するDAREDEMO HEROの奨学生が、アメリカに渡り、パイロットの資格を取るプロジェクトが始動する。

日本のさち風会の支援により、貧困層の子どもたちから2名がアメリカのパイロット養成校に留学し、パイロットを目指す。

貧困が理由で夢を口に出せないフィリピンの子どもたち


フィリピンの貧困層の子どもたちに将来の夢を聞くと、多くの子どもたちが学校の先生や看護師、医者と答える。貧困層の子どもたちは、それ以外の職業をあまり知らない。

最近では貧困層の中にもYouTubeや無料の映画アプリなどが浸透し、子どもたちは自分たちの暮らす日常とは別の世界が見えるようになっている。しかし、あまりにも現実からかけ離れた職業には憧れを持つことすらできない。

DAREDEMO HEROでは、貧困がゆえに夢を諦めざるを得ない子どもたちの夢を応援し続けている。活動10年目を迎え、51名の奨学生がそれぞれの夢の実現のために学び続けている。そのうち13名は現在大学生となり、医学部や教育学部など、それぞれの目標に向かって一歩一歩着実に進んでいる。

DAREDEMO HEROでは、子どもたちに「それぞれの夢の実現を最後まで応援する!」と約束しているが、奨学生の中には本当の自分の夢を口に出すことができなかった子たちがいた。彼らの夢は「パイロット」だ。

フィリピンでは年収が一番高い職業の一つだが、資格を取るためには膨大な資金が必要になることを子どもたちは知っている。一般的にパイロットの資格を取るためには800万円程度かかるため、子どもたちはより実現可能な2番目の夢に向かって進んでいた。

アメリカでパイロットの資格を取るプロジェクトが始動


さち風会は2022年7月に、航空業界での活躍を目指す学生に対して、 返済義務のない奨学金を支給するために設立した。 パイロットを目指したい若者は日本にはもちろん、海外、そして貧困国にも多く存在する。

そのため、奨学金を支給する学生は日本のみならず海外をも対象とし経済的理由によりその夢を諦めざるを得ない若者に対し行うことで夢の実現を可能なものとし、しいては国際的な航空機産業の発展に寄与することを目的としている。

奨学金基金については航空機所有者等の有志による寄付金によって構成され、2023年から支援を実施することを決定した。

プロジェクトではまず奨学生を募集し決定後、米国へ航空留学する。米国でパイロットライセンスを取得し、母国の航空会社(エアライン)へ就職する。同財団は就職先決定までのサポートを行う。 また、留学中の生活費についてもDAREDEMO HEROを通して支援する意向だ。

夢へのチャンスを掴んだ2人が渡米準備中


このチャンスをつかんだJMとクリスティンの2人は、幼いころからパイロットに憧れていたが、そのことを口に出すこともできずにいた。このプロジェクトを聞いたとき、2人は「絶対に自分はパイロットになる!」と強い誓いを立てた。現在、2人は渡米に向けての準備を進めている。

フィリピンの子どもたちの夢の行方が気になる人は、DAREDEMO HEROの活動に注目しよう。

DAREDEMO HERO公式サイト:https://daredemohero.com/

(佐藤 ひより)

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