創立525年を迎えたウィーン少年合唱団は、コロナ禍を越え、この春4年ぶりに待望の日本ツアーを開催する。
ウィーン少年合唱団の活動
“天使の歌声”と呼ばれ、世界中で愛されるウィーン少年合唱団。
その原点は、神聖ローマ帝国皇帝マクシミリアン1世がウィーンの王宮礼拝堂のために創設させた、6人の変声期前の少年による聖歌隊だ。
現在は100名を超える少年たちが所属し、10歳から14歳の変声期を迎えるまでの期間、シューベルト・ハイドン・モーツァルト・ブルックナーという、合唱団にゆかりのある音楽家の名を冠した4つのグループに分かれて活動している。
彼らは、ウィーンにある白亜のアウガルテン宮殿で寮生活を送りながら、ウィーンで行われるオペラ、コンサート、王宮礼拝堂での日曜日のミサの出演に加え、年間9~11週間を演奏旅行に費やし、世界各国をまわっている。
ハイドン組が名曲の数々を披露
2015年には来日60周年を迎え、日本でも長きにわたり愛され続ける同合唱団だが、2020年からはコロナ禍により、来日ツアーは中止を余儀なくされていた。
今回は、ジミー・チャン氏がカペルマイスターを務めるハイドン組が来日。モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」や「魔笛」、「となりのトトロ」など、幅広い名曲の数々が披露される。
A・Bに分かれたどちらのプログラムでも、今年のウィーン・フィル ニューイヤーコンサートで演奏されたヨーゼフ・シュトラウスのポルカ・フランセーズ「上機嫌」や、「美しく青きドナウ」「ふるさと」など、同合唱団の定番の人気曲を楽しめる。
東京公演の日程は、5月3日(水)と4日(木)が「サントリーホール」、5月20日(土)と6月15日(木)~18日(日)が「東京オペラシティ コンサートホール」にて行われる。全国公演日程は随時、特設サイトにて発表される。
問合せ・チケット購入は、ジャパン・アーツぴあコールセンターへ電話、または“ウィーン少年合唱団 2023”で検索しよう。
4年ぶりの“天使の歌声”を聴きに出かけてみては。なお、YouTubeで歌声が公開されているので、気になる人は併せてチェックしてみて。
“ウィーン少年合唱団 2023”特設サイト:https://www.japanarts.co.jp/special/wsk/index.html
公式Twitter:@JA_WSK
ウィーン少年合唱団YouTube動画:https://www.youtube.com/watch?v=rRHWooH1nJI
(Higuchi)