eboard(イーボード)は、4月2日(日)~8日(土)の「発達障害啓発週間」にあわせ、発達障害と学習に関する普及・啓発の取り組みを行っている。
その第一弾として4月3日(月)、発達障害や認知の特性による「学習の悩み」と、それらを解消・軽減するICT教材eboardの機能や工夫についてまとめた「学びやすさへの工夫」ページが公開された。
発達障害の学習の悩みを知ってもらうページを公開
映像授業とデジタルドリルで個々に応じた学習をサポートするICT教材eboardは、公立学校および個人は無償で利用でき、全国2,000カ所以上の現場で毎月20~30万人が利用している。
個人が無償で利用できるICT教材ということから、障害や特性等から学習に困難がある子、不登校の子や授業に参加しづらい子、経済的な理由で他の教材・サービスの利用が難しい家庭の利用も多く、さらにこれらの理由が重する家庭での利用も増加している。
「障害や特性等から学習に困難がある子」については、2022年の文部科学省調査でも「通常学級に在籍する小中学生の8.8%に、学習面や行動面で著しい困難」があると指摘されているが、学校・教育現場での理解不足や対応の遅れが課題となっている。
eboadは、ICT教材eboardを利用する家庭や学校・教育現場に理解を深めてもらい、より一人ひとりに合った使い方を工夫してもらうため、さらに子ども達に関わる大人に子ども達が抱える「学習の悩み」を知ってもらいたいと考えている。
そのため、4月2日(日)~8日(土)の「発達障害啓発週間」にあわせて、「学びやすさへの工夫」ページが公開された。
映像授業字幕やチャプター機能など各種サポートが充実
子ども達が学習に悩みを抱える背景は、多様で理由が重複するケースもあり、理解が難しいこともある。
「学びやすさへの工夫」ページでは、子どもの障害や特性について説明するのではなく、先生や保護者が気づきやすい子どもの「悩み」を起点にページを構成した。
子ども達が抱えがちな4つの悩み「授業についていくのが難しい」「勉強に集中できない」「読むこと/書くことが難しい」「周囲の音や人に敏感」にふれ、その背景として考えられる特性について、わかりやすく解説されている。
eboardは、開発・運営するICT教材eboardにおいて、こうした悩みを解消・軽減する機能の開発に取り組んでいる。「学びやすさへの工夫」ページでは、国内で唯一、聴覚障害への機会保障を行っている映像授業字幕(やさしい字幕)や、デジタルドリルのふりがな機能、映像授業のチャプター機能などの各種サポート機能を紹介する。
「回答は手書き入力ではなく選択式」であること、「画面効果や効果音は最小限にとどめること」など、子ども本人でないと気付きづらい工夫や配慮についても、まとめている。
発達障害の学習の悩みについて情報を集めたい人は、eboardの「学びやすさへの工夫」ページをチェックしてみては。
ICT教材eboard「学びやすさへの工夫」ページ:https://info.eboard.jp/manabiyasusa.html
(佐藤 ひより)