秋川牧園は、サステナブルを意識した新商品「鶏とおからのチキンナゲット」を3月27日(月)に発売を開始した。
貴重な山口県産の大豆を使ったおからの有効活用
「鶏とおからのチキンナゲット」は、秋川牧園と同じ山口市仁保地域にあるおとうふ工房仁保庵がつくる山口県産大豆の豆腐の製造工程ででるおからが活用されている。
おとうふ工房仁保庵のおからは、食用として販売されているが、大半が家畜飼料に活用されている。食用での利用が少なく、「貴重な山口県産の大豆を使ったおから」を有効に活用したいという想いから、今回の商品化につながったという。
チキンナゲットにおからをブレンド
秋川牧園のチキンナゲットは、同社飼育の若鶏のむね肉を主とし、添加物や化学調味料を使わないシンプルな製造方法で発売以来40年近く続くロングセラー商品だ。加熱調理済みなので、レンジやオーブントースターで温めるだけで手軽に食べられるため、弁当のおかずとしてはもちろん、おかずとしてもたくさんの人に利用されている。秋川牧園の冷凍食品の中でも、一番人気の商品だ。
秋川牧園は加工だけではなく、若鶏の生産から同社で責任をもっている。限りある同社飼育の原料若鶏を有効に活用するという課題解決に、今回おからが活躍した。乾燥おからではなく、でき立てのしっとりとした風味豊かなおからを届けてもらうことで、肉のおいしさを生かしながらも、大豆の風味豊かな新しいおいしさの誕生につながったそうだ。
おからをナゲットに入れることで、調理が難しいおからを手軽に食事に取り入れられるようになった。
また、子どもをはじめとした若い世代にも、日常的に気軽に食べやすくしたことも今回の商品化にあたっての同社のポイントだ。
大豆の形をイメージした豆型に
「鶏とおからのチキンナゲット」は、既存の「チキンナゲット」とは形を変え、おから入りであることをわかりやすく伝えるために「大豆」の形をイメージした“豆型”に。
この形状の制作には、同じ山口市の木工作家・重田木型の重田秀徳さんが協力している。
地域の企業連携によって双方の課題解決も実現
秋川牧園とおとうふ工房仁保庵は車で5分程度の距離にあることから、おとうふ工房仁保庵で深夜に製造されたできたてのとうふのおからが冷やされた後、朝には秋川牧園に届いている。
食用としての利用が少なかったおからをさらにおいしくアップサイクルするとともに、近場からの原料調達を行うことでの輸送に伴うCO2の削減に繋がるとともに、地域の企業連携によって双方の課題解決も実現している。
秋川牧園は、これからも安心・安全な食づくりを行っていくことはもちろん、未来につながるサステナブルな食や暮らしの環境を整えていけるよう寄与するため、秋川牧園での取り組みはもちろん、地域の人々や企業・自治体とも連携していきたいと考えている。
サステナブルな食づくりを目指して誕生した「鶏とおからのチキンナゲット」を試してみては。
秋川牧園:https://www.akikawabokuen.com/
(角谷良平)