東京都は子供を対象とした、2つのプロジェクトについて募集を開始した。「こども都庁モニター」と「子供の『遊び』推進プロジェクト」について、それぞれ詳しく見ていこう。
子供の意見を導入!「こども都庁モニター」
東京都は、「子供の笑顔あふれるチルドレンファーストの社会」の実現に向けて、子供を客体ではなく、主体として捉えていくことを子供政策の基本スタンスとし、子供との対話を実践する取組を進めている。
この取組の一環として、子供の意見やニーズを把握し、子供目線で政策をバージョンアップするため、新たに「こども都庁モニター」を設置する。小・中・高校生と未就学児の保護者を対象として、モニター1200名を募集している。
■⼦供⽬線でニーズを把握し政策を向上
「こども都庁モニター」募集について詳しく見ていこう。
事業内容は、⼦供⽬線での意⾒やニーズを把握し、政策をバージョンアップしていくため、モニターを対象に、都政に関するWEBアンケートを任期内に4回程度実施する。
募集期間は、5⽉8⽇(月)から5⽉31⽇(水)までで、任期はモニターに決定した⽇から令和6年3⽉31⽇(水)まで。募集⼈数1200人の内訳は、①未就学児(0〜2歳)の保護者、②未就学児(3歳以上)の保護者、③⼩学⽣低学年(1〜3年⽣)、④⼩学⽣⾼学年(4〜6年⽣)、⑤中学⽣、⑥⾼校⽣年齢相当(15〜18歳)で、各200人となっている。
■応募結果は応募者全員にメールで通知
応募結果は、6⽉末までに応募者全員にメールで通知予定。応募者多数の場合は、性別・年齢・居住地域等を考慮して選考する。その他応募条件や応募⽅法については、特設サイトを参照しよう。
東京都は、子供の意見を踏まえて政策をバージョンアップするという。
「こども都庁モニター」特設サイト:https://kodomo-monitor.metro.tokyo.lg.jp
子供に多様な経験を!「遊び」推進プロジェクト
また、東京都では、子供たちが伸び伸びと遊び、他者との交流を通じて多様な体験ができる環境づくりに向け、多面的に取組を推進している。この取組の一環として、子供の身近な場所で多様な遊びを経験できる「遊び」体験イベントを、「子供の『遊び』推進プロジェクト」として実施し、子供の「遊び」の魅力を発信。子供の「遊び」に対する社会の意識を高め、地域等での「遊び」に対する理解を促進していくことを目指す。
プロジェクトについて詳しく見ていこう。今回のプロジェクトは、「子供が“自由な発想”で“工夫”して遊ぶ」をテーマとした、創造性あふれる体験型プロジェクトだ。
■「遊び」にまつわる4つのイメージ
プロジェクトのイメージは、以下の4つ。
1つ目は、しぜん「遊び」。地域の資源である、森や山などに関わる遊びを創出し、どうすれば目的を達成できるのか“自由に発想”し”工夫”することで地域での思い出を育む。
2つ目は、だれでも「遊び」。障害のある子供も一緒にできる遊びを”自由な発想”で考えたり、多様性を受け入れてどうすればみんなが楽しめるか”工夫”をしたりしながら、インクルーシブな社会への理解を深める。
3つ目は、みず「遊び」。水や川と”自由な発想”で触れ合う遊びを通して、地域での思い出づくりや、水の怖さ、水の扱いなどに関する”工夫”や気付きにつなげる。
4つ目は、せかいの「遊び」。日頃触れたことのない世界の遊びを体験し、自分なりの”工夫”をすることで、世界に目を向け、日本の遊びにとらわれない”自由な発想”や思考を育むきっかけを創出する。
■募集締め切りは5月31日(水)15時
募集期間は、4月28日(金)〜5月31日(水)15時まで。募集対象は、都内で継続的に遊びの活動を実施しようとする、地域の任意団体、一般社団法人、一般財団法人、公益社団法人、公益財団法人、NPO法人等の非営利法人となっている。
その他詳細は、募集情報ページにて確認を。
子供の多様な「遊び」について考える良い機会となりそうだ。
子供の「遊び」推進プロジェクト・募集情報ページ:https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/kodomo-seisaku/asobisuisin-project.html
この機会に、東京都の「こども都庁モニター」&「子供の『遊び』推進プロジェクト」をチェックしてみては。
(suzuki)