日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、埼玉県旧大宮市を写真とともに紹介する。
Vol.09/埼玉県旧大宮市
旧浦和市と同様に、旧大宮市も現在は4つのさいたま市の区に分かれている。西区、北区、大宮区、見沼区だ。巡ってみると、エリアによって気配が違うことがよくわかる。西区は太い国道16号線が通り、北区は盆栽町の情緒がある。大宮区は繁華街の賑わいが広がり、見沼区は下町のような穏やかさがある。それらがかつては、ひとつの大宮市だったということだ。
何度も登場する議題だろうが、ぼくだって今までは大宮と浦和の違いを比べようとしていた。でも、旧大宮市を区ごとに巡っていくと、大宮は大宮の中でも、ぜんぜん違うということを知るのであった。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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