方丈社は『マンガでわかる日本の食の危機』を、7月4日(火)より発売中だ。
予約殺到につき発売前重版が決定
『マンガでわかる日本の食の危機』1,500円(税別)は、ベストセラー『世界で最初に飢えるのは日本』の著者・東京大学大学院教授の鈴木宣弘氏が原作・監修した書籍。
予約段階でAmazon 農業ビジネス部門で1位(※1)を獲得!また、予約殺到につき発売前重版が決定した。
「買いたくても買えない」という危機が迫る
食糧危機はいつか必ず起きる。ではなくもう既に始まっている。
食料品の値上がりどころではない「買いたくても買えない」という深刻な危機がすぐそこまで迫っている。
「クワトロ・ショック(※2)」により、外国から食料を買いたくても「いくら金額を出しても買えない」という厳しい状況が起きている。日本の食料自給率は先進国中(G7)最低。
日本の食料自給率は37%と言われているが、タネや肥料のほとんどを輸入に頼っているため、有事などが起きて輸入が止まった場合、実質自給率は10%程度になってしまう。防衛予算を増やすより先に、強固な食の基盤を再構築することが急務ではないだろうか。
深刻化する「質」の危機
また、食の危機は「量」だけではない。「質」の危機も深刻だ。他国からの干渉により農薬の残留基準値は緩和され、遺伝子組み換え・ゲノム編集作物に対する規制も輸入品に関してはザル同然だ。
酪農でも成長ホルモン規制が緩和されており、EU圏では安全基準を満たしていないために禁輸措置がとられているような肉などが輸入されている。表示義務も無効化され、みなが気づかないうちに食べてしまっている現実があるという。
日本が直面している食の課題をリアルに解説
同書は、“日本が直面している食料安全保障の危機を少しでもわかりやすく伝えたい”という思いのもと、食の危機に関する様々な問題を9話のマンガと、鈴木宣弘教授とキャラクターのやりとりによる解説で補足されている構成だ。
苦しんでいる酪農家への取材も行われており、日本が直面している食の「質」と「量」の危機に対する課題をリアルに伝える一冊となる。
この機会に『マンガでわかる日本の食の危機』を、手に取ってみては。
方丈社:https://hojosha.co.jp/menu/1003408
※1 6月26日(月)~29日(木)
※2 1コロナ禍での物流停滞 2中国による食料の爆買い 3異常気象による食料生産の不安定化 4ウクライナ戦争による食料・生産資材の供給事情の悪化
(江崎貴子)