AIY Australia Pty.Ltd.が運営する「KoKeBee(こけびー)」は、プロのイラストレーターと一般の子どもたちとの共作による絵本『きみにはなにができるかな』2,530円(税込)を、三恵社から7月11日(火)に発売した。
個性あるイラストが並ぶ新感覚の絵本
『きみにはなにができるかな』は、プロのイラストレーター・佐々木なほみさんが描く水彩背景画に、子どもたちから公募した個性あるイラストが並ぶ、新感覚の絵本。子どもたちが自由な発想で描いたユニークなキャラクターたちと、アーティストの描くやさしくファンタジーな世界観が織りなす、これまでにない一冊となっている。
絵本の内容とあらすじ
物語は、主人公の男の子が一匹のミツバチと出会うところから始まる。ミツバチたちが楽しそうに蜜を集めていると思っていたら……「ん?なんだか様子がおかしいみたい。困っているのかな」。
その後ミツバチと旅に出た男の子は、森の中にいる動物や海の生き物たちもみんな問題を抱えていることを知る。自分たちの毎日の暮らしが、実はいろいろな問題にもつながることがわかった。さまざまな環境問題を知った男の子は、これからどんな行動をとるのだろうか?
読む度に発見のある作品
同書は、従来の絵本の楽しみ方に加え、親子のコミュニケーションツールとして、また子どもの知育を促すのに活用することができる。親・子・教育者など、さまざまな立場や観点で楽しみ方を変えることもできるため、繰り返し読む度に発見のある作品となっている。
ページの中に出てくるキャラクターは、一般の子どもたちから募集して描いてもらっている。同年代の友だちの描く可愛い作品を探しながら読み進めるのも、楽しみ方のひとつだ。
また、同書は「くり返しのリズム」を多く取り入れることで、一緒に声に出して読みやすくしている。自主的に考えることを促したり、他者を思いやる気持ちを育てるためのフレーズもふんだんにちりばめられている。
巻末には保護者向けの解説情報ページも設けている。環境問題についてより知ることで、子どもからの質問などにも自信をもって答えられるようになり、会話も充実するはず。子どもと一緒に学びを深めるために活用してみて。
絵本のストーリーは「問題定義+問いかけ」という流れで構成されており、難しくなりがちな環境問題も当事者意識をもちながらも楽しく読み進めることができる。読了後には子どもが考えるための時間を設け、あがったアイデアを実行に移し、その体験をまわりの友だちにも広めよう。
環境問題について自発的に考え行動する力を養う絵本『きみにはなにができるかな』を手に取ってみては。
KoKeBee:https://kokebee.com/
©AIY Australia Pty. Ltd. 『きみにはなにができるかな』(作・KoKeBee 絵 佐々木なほみ / 三恵社)
(江崎貴子)