りらいぶと北海道大空町は、7月10日(月)〜8月1日(火)の期間、一般廃棄物最終処分場・一般廃棄物焼却処理施設の厳しい現場での負担軽減を目指し、機能性シャツ「リライブシャツ」と、「リライブインナー」「リライブパンツ」の効果を検証している。
廃棄物処理職員の作業負担軽減に
大空町では、雨・風・雪、酷暑・極寒など過酷な環境下で、ごみ収集の現場が日々の暮らしを支える重要な役割を果たしているが、若い従事者の確保が難しく、高齢化が進んでいる。この厳しい現場での負担軽減を目指し、「リライブシャツ」「リライブインナー」「リライブパンツ」の効果を検証することとなった。
この実証実験を通じて、廃棄物処理職員の作業負担軽減に寄与し、労働環境の改善や課題解決に貢献することを目指している。
さらに、大空町を含む全国の地方自治体で、機能性シャツを活用した取り組みを推進し、労働環境や高齢者問題などの様々な課題の解決に向けた一翼を担っていく考えだ。
機能性シャツについて
新たなアパレルのジャンルである、機能性アパレルは、副作用なく着るだけで身体効果を高めたり、身体機能の向上や柔軟性の向上、睡眠の質の向上などの効果が期待されている。
第三者の検査機関による効果検証では、2週間の着用で被験者の筋硬度や血流が改善され、疲労回復や可動域の拡大、筋力の増強などの相乗効果も報告されている。
また、機能性アパレルは、私たちの日常生活において人材の負担を軽減する可能性を秘めており、例えば、健康管理やリハビリテーションの分野での活用により、医療費の削減や効率的なケアの提供が期待されている。
さらに、機能性シャツの普及により、個々人の生活の質が向上し、健康な社会の実現に寄与することが期待される。
実証実験の概要
今回の実証実験では、大空町の一般廃棄物最終処分場・一般廃棄物焼却処理施設で勤務する11名を対象に、「リライブシャツ」と「リライブインナー」「リライブパンツ」を2週間着用して就労してもらい、着用前と着用2週間後における心身の状態について定量・定性評価を調査する。
定量評価については、客観的数値の指標となる立位体前屈(立った状態で膝を曲げずに前屈し、どこまで柔軟性があるか計る体勢)や肩の可動域等の数値的変化を測定する。
定性評価については、アンケートを実施し、着用前に参加者が書き出した「肩こり」「腰痛」「膝痛」「睡眠」など身体の不調や、「身体が思うように動かない」「疲れが取れない」など仕事面での負荷について、着用の2週間後どのように変化したかを調査する。
今後の展望
りらいぶによる過去の地方自治体との検証では、2022年9月岡山県新庄村の高齢者向け介護施設と林業2社で計34人を対象に、被験者の81%が「身体が楽になった」と認識する結果を得た。
また、2022年12月に大阪府守口市の「障がい者支援施設」との実証実験も行われている。
今後も、日本全国の自治体との連携を強化しながら、介護や保育施設など人々の身体の負担が大きい仕事の現場のケアを通じて、地域課題の解決のためのアプローチを続けていくという。
りらいぶ 検証試験の詳細ページ:https://relive.site/newmainbk/
(yukari)