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【大阪府】若者の第三の居場所「ユースセンター」、グリ下に開設!D×Pとクジラが連携

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孤立する10代の支援を行なうD×P(ディーピー)は、地方創生モデルとしてまちごとホテル「SEKAI HOTEL」を開発・運営するクジラと連携。通称「グリ下」と呼ばれる大阪ミナミエリアにて、全国でも希少な繁華街に位置するユースセンターを開設した。

若者が安心して過ごせる場所としてユースセンター開設

D×Pは、以前から若者のためのLINE相談から食糧支援・現金給付などの実物支援につなげる「ユキサキチャット」を運営していた。

しかし、LINE相談という機会まで辿り着かない若者が多くいることを課題として感じていたという。


コロナ禍において「グリ下」に集まる若者が増加する様を目の当たりにしたことで、同団体は若者の安心できる居場所としてのフリーカフェを開設。

「ご飯を食べる場所がない」「ゆっくり寝る場所がない」という多くの若者と接する中で、若者が不安なくしっかりとエネルギーを溜められる場所の必要性を痛感し、同団体はユースセンター開設計画に至った。

今回のユースセンターにおいて、日々の生活に居づらさを感じる10代にとって訪れやすい場所、居心地の良い場所を作るべく、クジラに蓄積された「居場所作りのデザインノウハウ」がD×Pのユースセンター事業に活用できると考えたという。

クジラは地域活性・地方創生モデルとして地域に新たなコミュニティをつくる「SEKAI HOTEL」、児童養護施設を施設の子どもたちと一緒にリノベーションする「KUJILIKE(クジライク)」、会社のヴィジョンをスタッフが日々体感するオフィスづくり「VISIONde Office(ヴィジョンデ オフィス)」などの事業に取り組んできた。

「グリ下」に集まる10代の段階的な支援に

成人年齢が18歳に引き下げられたことで、社会的には成人扱いでも、まだまだ周囲の支援や理解が必要な10代はたくさんいる。


D×P・クジラによるディスカッションは、まず「グリ下」に集まる10代の価値観などについてD×Pスタッフの経験をもとに、10代にとっての居心地の良い場所をシーンごとに整理するところから始まった。


次に、D×Pの活動における知見をより具体的に言語化するためのディスカッションも行われ、D×Pの支援は段階的にオペレーションが変わることを再認識。

10代の居心地を空間デザインの視点から見直し

若者の居心地とD×Pスタッフによる支援オペレーションを意識し、若者の主体的な行動をゴールイメージとした「自分の意見が尊重され、主体的な行動ができるユースセンター」として認知されるデザインが模索された。

しかし、悩みを抱える10代にとっての居心地の良い空間を実現するには、「他人を気にしなくていい」という観点では閉鎖的な設計になってしまう点、「他人とのコミュニケーションの機会を通じて、自身の可能性に気づいてほしい」という観点では開放的な設計にしたいという矛盾する部分を解決するアイデアが必要に。


そして、D×P・クジラによる多くのディスカッションの結果、「他人の目線が気にならない」「開放的」「使い方に自由度がある」が重要視され、ユースセンター内に階段ベンチを作る構想に至った。

まちづくりでしばしば見られる階段ベンチという設計モデルは、座る場所を自分で決めることができ、段差ごとに利用者の目線の高さや向きにバラつきを生むため、今回のユースセンターのデザインに最適なアイデアだと考えられた。


座る位置や過ごし方だけでなく、クッションや植栽などを利用者と一緒に選んでいくという空間づくりの自由度も実現している。

コミュニティや居場所づくりの活動に興味がある人は、今回開設されたユースセンターに注目してみては。

D×P公式サイト:https://www.dreampossibility.com/
ユキサキチャットURL:https://www.dreampossibility.com/yukisakichat/
ユキサキチャットLINEアカウント:@yukisakichat

(佐藤 ひより)

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