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【京都府京都市】10歳までペンを持たなかった轟修杜さんの個展 『轟 修杜の世界』開催

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パリを拠点に活躍する轟修杜(とどろき しゅうと)さんの個展が、8月1日(火)~8月6日(日)の期間、京都市上京区の「生活あーと空間 ぱるあーと」にて開催される。

10歳までペンを持たなかった轟さんの可能性

轟修杜さんは10歳まで筆圧もままならず、ノートに書く文字は常に薄く、筆箱の中には4年間同じ鉛筆が入っていた。しかし、その後大好きな歌を生かし、絵描き歌や音楽表現とともにペンを持ってひらがな、カタカナ、アルファベット、数字などの文字で描くカラフルな作品を作り始めた。

今回の個展では、10歳までペンを持たなかった彼の「無限の可能性」と「アール・ブリュット」の世界を堪能できる。25年間にわたる轟氏の軌跡と、人間の無限の可能性を感じてもらいたいという。

なお、「アール・ブリュット」とは“加工されていない芸術”という意味のフランス語「art brut」が語源。「brut」が「生のまま、自然のまま」という意味であることから、「生(き)の芸術」とも訳される。専門的な美術教育を受けていない人が、わき上がる衝動に従って自分のために制作するアートのことで、絵画や造形作品、民族芸術など分野も多岐にわたる。

轟修杜さんについて


轟さんは3歳の頃、言葉のコミュニケーションがうまくとれず、自閉的傾向の発達障害と診断された。10歳まで筆圧もままならなかったが、大好きな歌を生かした絵描き歌が現在の制作活動のきっかけとなる。ひらがなやカタカナ、アルファベット、数字などの文字で描かれるカラフルな作品は、2000枚に1枚の割合で完成している。

その後もアートセラピーで新たな画法や表現方法を見つけ、2017年パリで初個展。日本初の個展を2019年に東京・自由が丘で開催し、今年4月にはフランスのパリ日本文化会館でも個展を開いた。今回で日仏合わせて8回目の個展となる。

使用している画材は、スーパーマーケットに売っている安価な水性ペン。創作時間帯は突然という感じが多く、普段は寄宿舎生活を送っているので、自宅にいる週末、どちらかというと夜中に制作を行うことが多いそうだ。2時間ぐらいの短時間で集中して描き上げており、座卓に向かい、正座をして描くのが彼のスタイル。

個展の開催概要



個展の開催日時は8月1日(火)~6日(日)11:00~17:00。上は個展展示予定作品となる。

個展の開催にあたり、母の轟都さんは「この親子のご縁をハッピーなモノにしたい」とコメントしている。また「そこから私たちの人生のモットーは、“無限の可能性”になりました」とも。人間の無限の可能性と独創的な世界観が注目を集める彼の作品を鑑賞してみては。

■轟 修杜の世界
会場:生活あーと空間 ぱるあーと
住所:京都府京都市上京区西洞院通下立売南入 東裏辻町408
URL:https://www.par-art.co.jp

(さえきそうすけ)

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