日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、埼玉県旧大里町(現熊谷市)を写真とともに紹介する。
Vol.28/埼玉県旧大里町(現熊谷市)
旧大里町は2005年に熊谷市と合併したまちだ。広々とした関東平野が広がる地形だったが、遠くにこんもりした丘陵地が見えるときもあった。それは何だろうと後で調べてみると、おそらく滑川町の国営武蔵丘陵森林公園だと分かった。旧大里町からも近い。
ひらけた景色の中に違う何かを見つけると、印象に残りやすい。旧大里町では丘陵地のほかに、木々が残された神社を見つけた。そして、お父さんと小さな子どもが一緒にその小さな森の中に入っていく様子を見て、何だか原風景のように感じられたのだった。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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