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【埼玉県深谷市】渋沢栄一が生まれた土地で、ゆかりのある場所を巡る。

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深谷市

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、埼玉県深谷市を写真とともに紹介する。

Vol.33/埼玉県深谷市

深谷市は渋沢栄一ゆかりの地だ。旧渋沢邸「中の家」、渋沢栄一記念館をはじめ、かつて「近代日本経済の父」と呼ばれた渋沢栄一を辿ることができる。

ただ、訪れた当日は中の家も渋沢栄一記念館も、工事中で具体的な展示などは見ることができなかった。しかし、渋沢栄一記念館で、動画だけは20分ほどみることができた。500余の企業の立ち上げに関わったこと。ぼくは今26歳だが、同じぐらいの年齢で、フランスを訪れたこと。論語の教えを尊び、忠恕の心、まごころと思いやりを大切にしたこと。

どれだけ烏滸がましくとも、渋沢栄一の心のあり方には、憧れたくなる深みがあった。

旧渋沢邸「中の家」

渋沢栄一記念館

記念館の裏には5mの渋沢栄一像がある。

深谷城址公園。子どもたちが楽しそうに遊んでいた。

深谷市産の煉瓦が使われた、深谷駅。

深谷駅の煉瓦は、渋沢栄一による事業のひとつだ。深谷市でつくられた煉瓦が、東京駅の煉瓦にも使用されている。

個人的な話だが、ぼくは都内で田園調布という地域を拠点にしたことがある(高級住宅街だが、家賃が安いところにいた)。この田園調布も、渋沢栄一が開発をしたし、栄一の孫である渋沢敬三は、ぼくが尊敬している民俗学者、宮本常一とも関わりが深かった。実業家でありながら論語を重んじ、まごころを大切にしていた姿は、学べきことが詰まっている。

心のあり方こそが、その人をどこへ導いていくのか、定めていくようである。

次回は、埼玉県旧都幾川村(現ときがわ町)を写真とともに紹介予定。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247/

    

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