ライフデザイン・カバヤが運営する、CLTフランチャイズネットワーク本部『日本CLT技術研究所』の加盟企業である前川建設は、CLTを用いた事務所併用飲食店を3月31日(金)に兵庫県加古川市にて完成した。同施設は同年9月中旬にオープンを予定している。

建築家の伊礼智氏が設計を監修

同店舗は前川建設が設計・施工を担当し、建築家の伊礼智氏(伊礼智設計室)が設計を監修した。

同店舗には、日本CLT技術研究所のオリジナルCLTパネル工法『LC-core構法』が採用されている。LC-core構法はCLT建築のポテンシャルを最大限に引き出すことを目的として開発された工法であり、同店舗においてもCLTパネルの持つ木の美しさを生かした開放的な空間を実現している。

木製造作家具や照明の販売も行う

また、同店舗の建築は林野庁の令和4年度『CLT活用建築物等実証事業』を活用。CLT建築の良さを周知する、地域に開かれたモデル型店舗として運用するために、地域の地場産業である木製家具や、CLTを使用した椅子などの木製造作家具および照明を販売する場としての役割も担っている。

建築の本を読みながら過ごせるカフェを併設

併設した『architect café ENNE』は、建築の本を読みながら過ごすことができるカフェとして、手作り・無添加の軽食やコーヒー、抹茶などを販売する。

オープンは9月中旬を予定しており、8月22日(火)にプレオープンする運びとなっている。

昔ながらの3間×5間のモデルハウスもあり

〈写真左から『architect café ENNE』・『i-works小屋』・『i-works5.0』〉

同店舗敷地内に、伊礼氏が設計した規格型住宅を全国の地域工務店が建設できる『i-works(アイ・ワークス) project』のモデルハウスと、同じく伊礼氏が設計した『i-works小屋』を構えている。スモールビレッジのような形でオープンしており、顧客が商談の合間に『architect café ENNE』を訪れることができる動線を整えている。

〈写真左『architect café ENNE』・写真奥『i-works小屋』・写真右『i-works5.0』〉

また、同モデルハウスは『i-works project』の第5弾となる新タイプ『i-works5.0』を初採用。東西に長く、南面の間口が広い、昔ながらの3間×5間の形状が郊外に適した住宅として規格化されている。

建築や家づくりに興味がある人は、同店舗に足を運んでみては。

■工事名称：前川建設CLT建築モデル型店舗新築工事
住所：兵庫県加古川市加古川町木村310-1

日本CLT技術研究所：https://nc-labo.jp/knowhow/construction/
i-works projectについて：https://i-works-project.jp/

(オガワユウコ)