SOS子どもの村JAPANは、8月に寄付者限定会報誌“News Letter Vol.18「まちのなかで愛されて育つ」”を発行した。
SOS子どもの村JAPANについて
SOS子どもの村JAPANは、オーストリアに本部を置き130以上の国と地域で活動する国際NGO「SOS Children’s Villages International」の日本法人だ。
SOS子どもの村JAPANは、子どもと家族が地域社会から孤立することによって生じるさまざまな課題を解決するために、「里親制度」を活用した「地域の家族支援」の取り組み「子どもショートステイ」を福岡市全域で展開している。
テーマは「まちのなかで愛されて育つ」
News Letter Vol.18では「まちのなかで愛されて育つ」と題し、SOS子どもの村JAPANが取り組む、里親制度を活用した地域の家族支援「里親による子どもショートステイ」の取り組みを紹介。
「ショートステイ里親」として同団体と協働している里親や実際の利用者へのインタビュー、同団体の「みんなで里親プロジェクト」運営メンバーのコラムを掲載している。
かつての日本では3世代同居が主流で、子どもは親以外の複数の大人と関わり合いながら育ち、また地域社会のなかで当たり前に子育てを支え合う時代もあった。
しかし都市化が進み、子どもたちの置かれている環境は日々刻々と変化している。なかには厳しい状況のなかで子育てをしている家族も多く、福岡市では「孤立を感じながら子育てをしている親が多い(※)」ということが分かっている。
地域で子育てを支え合う取り組みの「里親ショートステイ」について、里親、利用者、区役所の職員、そしてSOS子どもの村JAPANの職員、それぞれの目線からこの活動を見つめる一冊となっている。
SOS子どもの村JAPANの想い
SOS子どもの村JAPANにて、「ショートステイ里親」として協働している里親家庭は48世帯までに増えた。しかし、福岡市内での利用ニーズは年々増加の一途をたどり、利用申し込みの多くを断らなければならず、担ってもらえる新たな里親を必要としている。
“News Letter Vol.18「まちのなかで愛されて育つ」”を発行するにあたり、この取り組みに関わる人々に話を伺った。
同団体は、インタビューに応じてくれた人の子どもたちに対するさまざまな思いが少しでも伝わることで、「ショートステイ里親」の取り組みを少しでも知ってもらう「きっかけ」となる冊子になったら幸いだという。
「No child should grow up alone.」子どもが孤立した環境で育つことのないように。まちのなかで子どもたちが「自分は大切にされている」と感じながら育つ。子ども自身が大切にされて育つ経験を積み重ねられるように。そんな願いを込め制作を行った。
“News Letter Vol.18「まちのなかで愛されて育つ」”は、寄付をした人限定で発送している。SOS子どもの村JAPANの活動に興味を持った人は、公式サイトをチェックしてみては。
SOS子どもの村JAPAN公式サイト:https://www.sosjapan.org/supporterpage/
※平成30年度福岡市子ども・子育て支援に関するニーズ調査
(角谷良平)