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【埼玉県本庄市】見晴らし抜群の公園と、旧本庄商業銀行煉瓦倉庫から歴史に触れる

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埼玉県本庄市

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、埼玉県本庄市を写真とともに紹介する。

Vol.47/埼玉県本庄市

本庄市ではマリーゴールドの丘公園と、旧本庄商業銀行煉瓦倉庫に訪れた。マリーゴールドが花を咲かせる季節より少し早かったが、公園を訪れてみると、鮮やかなピンク色の芝桜が咲いていた。180度景色が開けていて、見渡す景色も素晴らしく、心が洗われる公園だった。

明治29年に建てられた旧本庄商業銀行煉瓦倉庫は、国登録有形文化財に指定されている。目の前の通りは中山道。本庄も宿場町や養蚕で栄えたまちだ。だからこそ大きなお金が動き、銀行が建てられた。

倉庫の中を見学させてもらうと、大きな建物でありながら、柱がなく広々としていた。融資の担保に繭を保管したため、柱がなく通気性が考慮されたキングポストトラス構造を用いた建物になったのだそうだ。担保に繭が使用され、建物の構造にも影響していることは、本庄のまちの特徴をよく表している。煉瓦倉庫は本庄の繁栄を伝える、貴重な建物だ。

マリーゴールドの丘公園にて

子どもたちが走り回ったり、バク転をしたり、大人もぼーっとしたり

旧本庄商業銀行煉瓦倉庫へ

柱のない、キングポストトラス構造で建てられている

かつては中山道だった道

市街地を歩いていると、立派な蔵が残っていることに気づく。本庄には蔵が60ほど残っているそうだ。中山道が主要街道として栄えていたころ、このまちにはどのようなストーリーが詰まっていたのだろう。それを想像することも楽しいし、過去を想うだけでもいけない。本庄の歴史は、これからも続いていく。

次回は、群馬県旧尾島町(現太田市)を写真とともに紹介予定。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247/

    

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