日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、群馬県旧藪塚本町(現太田市)を写真とともに紹介する。
Vol.51/群馬県旧藪塚本町(現太田市)
旧藪塚本町には、江戸時代を舞台にしたテーマパーク「三日月村」がある。三日月村は現金で寛永通宝を買う仕組みで、茶屋で山菜のざるそばを食べたけれど、実際にお金の支払いも寛永通宝だった。茶屋は周囲の景色も含めて、ほんとうに江戸時代にやってきたみたいでワクワクした。中山道の宿場町を、想像したのであった。
三日月村から市街地の方へ移動していくと、穏やかな住宅街が広がっていた。そして、藪塚本町小学校の前を通ったとき、「祝 WBC優勝 周東右京選手」の横断幕が飾られているではないか。そうなのか、周東右京選手は、この地で育ったのだなあ。と、個人的に野球が好きなので、思わず頷いたりもしたのだった。
次回は、群馬県旧赤堀町(現伊勢崎市)を写真とともに紹介予定。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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