日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、群馬県伊勢崎市を写真とともに紹介する。
Vol.55/群馬県伊勢崎市
伊勢崎市の中心部から少しだけ北に進むと、華蔵寺公園と「Auto Mirai 華蔵寺遊園地」が広がっている。遊園地にはジェットコースターやメリーゴーランドをはじめ、子どもの頃から憧れるようなアトラクションを楽しむことができる。訪れてみると、もちろん子供連れの家族もいたが、若いカップルたちも楽しんでいた。
眺望を見てみたくて、観覧車にいざ乗ってみた。すると、窓が開いているのだが、風が轟々と鳴り響き、絶えず揺れていて、心臓ドキドキであった。ただ、景色はやはり素晴らしかったのであった。
ぼくは岡山県倉敷市の出身だが、幼少の頃は地元にテーマパーク「倉敷チボリ公園」があった。経営難で閉園し、今では違う施設が建っているが、子ども心にとても楽しかった思い出がある。Auto Mirai 華蔵寺遊園地にも、そうした誰かの思い出がたくさん詰まっているのではないだろうか。今も続いていることは、素晴らしいことだと思う。シンボルとして、これからも記憶されていくのだから。
次回は、群馬県旧新町(現高崎市)を写真とともに紹介予定。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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