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先天性四肢障害をもつ子どもたちへ届ける、オーダーメイド手袋製作受付数が70双を突破

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Hand&Foot(はんど あんど ふっと)が実施する、生まれつき手の形が多くの人と異なる子どもたちや当事者を対象にしたオーダーメイド手袋製作プロジェクト、「世界にたったひとつだけの手袋が製作できるプロジェクト」にて、8月に製作受付数が70双を突破した。

Hand&Footについて

Hand&Footは、代表理事である浅原氏の娘が「裂手症」という先天性の指の欠損を持ってうまれてきたことがきっかけで誕生したNPO法人。

Hand&Footは、先天性四肢障害・欠損症など多くの人とちがう手足の形で生まれた子どもたちとその家族・当事者を対象に、会員同士の交流サイト運営やSNSでの情報発信・交流イベント開催などを行い、現在は並行して手足のちがいをテーマとした絵本出版を目指し活動している。

運営する交流クローズドSNSには8月現在、全国約1200家族が登録し、情報共有の場所として活用されている。

サンエースとの共同プロジェクト


「世界にたったひとつだけの手袋が製作できるプロジェクト」は、手袋をはじめ、ベルトやハンドバッグなどの製造販売を行うサンエースとの共同プロジェクト。

サンエース代表取締役社長の深田氏がHand&Footの記事をたまたまYahoo!ニュースで目にしたことで連絡があり、共同プロジェクトが始まった。



「世界にたったひとつだけの手袋が製作できるプロジェクト」では、手の型を取り、試作品ができると会員の家族に試着してもらい、フィードバックを繰り返しながら、何度も試作を重ね、手に欠損などがあってもつけやすく抜けにくい、使いやすい仕様をサンエースと共に考えたという。

オーダーメイド手袋製作の受付は、初めての打ち合わせから試作を繰り返し、約2年半後の2020年6月に開始された。

ゴム入りでスポッと抜けにくい


手首から先の掌のひろがりがない子の場合は、通常の手袋だとスポっと手袋が抜けてしまうが、手首部分にゴムをいれることで、これを解決した。

そのため、オーダーメイド手袋は、手首から先のひろがりがない子でも、スポっと抜けにくく、安心して思いっきり遊べる。

装着しやすいポケット付き


オーダーメイド手袋には、手首側にポケットがついている。それにより、指の力が弱くても、指の欠損があっても、ポケットを引っ張って手袋が付けられるので装着しやすい設計になっている。

ちがうからこそ、出会いは楽しい!



いわゆる「ふつうの5本指」とは違う手の形をもちうまれてきた子どもたちは、なかなか市販の手袋でぴったり合う物は見つからない。

そのため、手袋については親が手作りしたり、余る指の部分は中に入れるなどして無理やり5本指のものを使っていたり、そもそも手袋は諦めていたりしていた。

「世界にたったひとつだけの手袋が製作できるプロジェクト」は、手に多くの人とのちがいをもつ子どもたちや当事者の選択肢を広げるものでもある。

また、Hand&Footは、手袋を手にした子どもたちへ、「あなたはそのままでいい。ちがったっていい。」「ちがうからこそ、出会いは楽しい!」そんな想いを込め、活動を継続しているという。

この機会に「世界にたったひとつだけの手袋が製作できるプロジェクト」に注目してみては。

オーダーメイド手袋製作受付ページ:https://www.hand-and-foot.com/glove

※製作はオーダーメイドという特性上、ひと月3双ずつの受付となっている

(角谷良平)

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