「地方創生」をサポートする333sanmy(サンミ)代表の小財誓子氏は、9月13日(水)より、地元の生産者と消費者をつなぎ新鮮で美味しい食材を共有し、“新配送システム”を通じて食の喜びと感謝の循環を生み出す新たなプラットフォーム「お福分け.com」のサービスを開始している。現在、地域限定テスト販売として、大阪府吹田市にてサービスを提供中だ。
地元の生産者が生産した食材を取り扱う
「お福分け.com」では、地元の食材の魅力を再発見する機会を提供するため、地元の生産者のこだわりが詰まった新鮮な食材を取り扱っている。遠方の商品を扱うのではなく、地元の食材を食べることが健康につながるといわれる仏教の教え「身土不二」、SDGsの観点から、輸送軽減のため、まずは地元大阪から近畿エリアを対象にした食材を届ける。
また同サービスでは、定期的に配達する仕組みも用意。生産者は生産の目安ができ、フードロスを軽減するほか、重い米などを自宅まで配送することにより購入者の負担も軽減する。
シニア活用による「ウォーク便キャリー」
食材は、地域の配達員であるウォーク便キャリー(シニア活用)が、徒歩で直接自宅まで配達。配達員と直接顔を合わせることによる安心感の提供と、ウォーク便キャリーとの交流を通じた食材の授受、シニアのキャリーさんの「生きがい・やりがい・いい出会い」が生まれることで、一層楽しみになる瞬間を届ける。
新サービス考案のきっかけ
「お福分け.com」のサービスを始めたきっかけは、食糧危機が迫っていると感じたことからだという。
もし街で食品が調達できなくなったら、お金を積めば入手できるだろうか。そういう時はお金もどこまで価値があるか分からない。
そういう時に大事なことは、今までの関係性だ。関係性ができていたら、“あの人に分けてあげよう”と思ってもらえると考えたことから、同サービスが誕生した。
食を通じたつながりを提供
また同サービスで扱うのは、儲けるためだけ、たくさん売りたいだけの生産品でなく、自分たちのからだを作る大事な「食」を安全に、丁寧に育て、作っている生産品。ユーザーに生産者のファンになってもらうことを目指している。
もう一つの取組目的として、宅配物の増加に対する労働不足を補うために、シニア活用として「ウォーク便」を設定。送料の負担軽減のための共同配送となっており、数名で負担を軽減していく。また、留守宅による再配達の軽減も目的とし、無駄足を軽減するため、必ず連絡して配達する。置き配でなく、手渡しを基本にコミュニケーションをとって届けることで、シニアの「きょうよう(今日用事がある)」「きょういく(今日、行く所がある)」という、生きがい、やりがい、いい出会いを創造する。
地元の食材との出会いを楽しみ、食材を通じて「笑顔と絆」を築く「お福分け.com」を、この機会にチェックしてみては。
お福分け.com:https://offkuwake.com/
333sanmy:https://kozais.com
(江崎貴子)