長野県佐久市は、地域への学校新設が続くことによる進学目的での移住検討者の増加を背景に、移住のオンラインサロン「リモート市役所」で形成したコミュニティを主体とした、こども向け移住情報発信プロジェクト「リモート市役所 こどもプロジェクト」を9月19日(火)より開始した。
移住のオンラインサロン「リモート市役所」
「リモート市役所」は、コロナ禍によってリアルでの佐久市の移住情報収集が難しくなったことから、メッセージプラットフォーム「Slack」を活用した自治体初の移住のオンラインサロンとして2021年にオープン。佐久市や移住のリアルな情報発信や、市民との気軽な情報交換を促進している。
さらに、移住の課題に対してアイディアディスカッションを行い、課題解決につながるアイディアの実現に向けた取り組みを行っている。
2021年7月には、試住の支援&補助金サービス「Shijuly(シジュリー)」を発表。同年8月には、リモート市役所参加者より応募を募って21年度リモート市役所課長・職員を認定し、課長を中心とした新企画「FMリモート市役所」などのコンテンツを中心に、コミュニケーションの活性化を行ってきた。
現在では移住検討者をはじめ、さまざまな関係人口から市民まで総勢2,300名以上の人が参加し、等身大の地域情報を共有、相談できるプラットフォームとして成長している。
ファミリー層の移住検討者の増加が予想される佐久市
現在佐久エリアでは、2024年度に複数の先進的な小中学校の新設を控えており、ファミリー層の移住検討者の増加が予想されている。
このような動きを背景に佐久市は、移住によって生活環境が大きく変わる当事者でありながら、ファミリー内での移住検討の相談に主体的に参加し、一緒に考えることが難しい「こども」に対して寄り添い、地域での生活を具体的にイメージできるような取り組みを模索してきた。
こどもの視点での移住情報を発信
そこで今回、「リモート市役所」の運用の中で構築された繋がりから、新たな情報発信活動の取り組みである「リモート市役所 こどもプロジェクト」をスタートさせた。
プロジェクトの中では佐久市のこども達、複業者の市民、そして関係人口でもあるリモート市役所課長を主役として、それぞれのアイデアを交わしながら、こどもの目線を追求した移住情報を発信していくコンテンツの共創を行う。
佐久市はこのプロジェクトを通じて、移住検討者の親とこどもがお互いに当事者として移住を相談し、一緒に考えるヒントになる「こどもの視点での移住情報発信」にチャレンジしていく。
佐久市長の栁田清二氏は、「(前略)これまでリモート市役所では、市民や関係人口間におけるリアルな情報共有を推進してまいりました。今年は、ファミリーで移住を検討されている皆さまに向けて、特にこどもたちの目線に立った情報発信にチャレンジしていきたいと考えております。地域でマルチに活躍される複業者の皆様に力を借りて、家族で楽しんでもらえる佐久市の魅力を発信していきますので、ご期待ください」と話している。
佐久市の「リモート市役所」の取り組みに注目してみては。
佐久市「リモート市役所」
HP:https://www.city.saku.nagano.jp/outside/citypromotion/salon/
Shijuly:https://www.city.saku.nagano.jp/outside/citypromotion/shijuly/
FMリモート市役所:https://anchor.fm/fm-remote-cityoffice
(yukari)