神奈川県鎌倉市にある海光山慈照院長谷寺は、鎌倉市、鎌倉市観光協会、江ノ島電鉄と連携のもと、SECAIの運営にて、11月13日(月)~19日(日)の7日間、アート・音楽・食の体験型イベント「長谷寺NIGHT TABLE」を開催する。
期間中、17時までの通常拝観を終えた後、イベント参加者(事前予約制)のみの貸切にて、花盆栽の鑑賞やコンサート、ディナーなど、特別な体験を楽しめる。
かつては生活に近いところにあったお寺
日本には、現代でも、コンビニエンスストアの店舗数よりも多くの数のお寺があるが、現代社会において生活者とお寺の接点は少なく、法事やお墓参り、観光などで一年に一度から数度訪れるのが一般的。
かつてお寺は、今よりももっと生活に近いところにあった。江戸時代は、子どもたちが読み書きそろばんを学ぶ場所であったことから、寺子屋という言葉が生まれ、そのほか現代の役場の役割りを担ったり、様々な相談をしにいくのもお寺だった。以前は身近な存在であったお寺だが、生活習慣が変化していくなか、閉鎖的だ、敷居が高い、訪れるのは緊張するといった印象を抱く人も少なくない。
長谷寺は、あじさいの咲く時期をはじめ多くの人が訪れているが、境内の草花はもちろん、そのほか様々な取り組みを通じて、訪れる人に楽しく心安らぐひとときを過ごしてもらいたいと考えているという。
お寺をもっと身近な存在に
今回の「長谷寺NIGHT TABLE」は、閉山後に食事やエンターテインメントのコンテンツを提供する初めての試み。変わり続ける時代のなかで、長谷寺も新たな試みを通じて現代の人々に寄り添うとともに、お寺をより身近に感じてほしいとの思いが込められている。
「長谷寺NIGHT TABLE」は、秋の夜長にアートと音楽と食を体験できる、期間限定、各日50名限定の特別イベント。
世界的な庭園デザイナー石原和幸氏による花盆栽のインスタレーションや、湘南・鎌倉の魅力が詰まったディナー、「観音堂」でのスペシャルライブコンサートなどの様々なコンテンツを、同イベント参加者のみの貸切にて楽しめる。
鎌倉のイタリアンの名店監修のディナー
湘南・鎌倉の魅力を集めた今回だけのスペシャルディナーは、今注目の“ダイニングアウト”スタイルにインスピレーションを受け、長谷寺らしいカジュアルガーデンスタイルにて提供。鎌倉のイタリアンの名店、リストランテ ラ・ルーチェの小川真シェフ監修のもと、鎌倉のこだわりのパン屋やスイーツ店をはじめ、鎌倉の美味しさをひとところに集め、ビュッフェ形式にて華やかに展開する。
湘南唯一の酒蔵「熊澤酒造」の日本酒や鎌倉ビールなど、アルコール飲料についても鎌倉ならではのラインナップを取り揃える予定だ。
7日間のスペシャルライブ
また、期間中の7日間、各日異なるアーティストが登場(一部重複あり)し、三味線からクラッシック音楽、ヒューマンビートボックスまで、幅広いジャンルの音楽のスペシャルライブコンサートを、長谷寺の本尊である造立1,300年超の十一面観世音菩薩が安置される「観音堂」にて開催する。
「長谷寺NIGHT TABLE」ではほかにも、11月23日(木)より開始予定の秋の紅葉ライトアップをいち早く貸し切りで体験できる特典、大晦日の「万灯祈願会」で灯す“祈願ろうそく”に参加者が願い事を記す特典などを用意。
人数に限りがあるので、参加したい人は専用サイトにて早めに申し込みを。
長谷寺NIGHT TABLE 特設サイト:https://hasedera-nighttable.com/
(鈴木 京)