10年にわたり開催された地域発のものづくりイベント「燕三条 工場の祭典」が、2023年は「任意団体 KOUBA」による運営のもと、新たなイベントとして10月26日(木)〜29日(日)に開催される。
世界的にも有名な金属加工の産地
新潟県燕三条地域は、全国でも非常に珍しい多素材・多製法の金属加工技術を持つ、世界的にも有名な産地だ。
地域では、一般の人に製造現場を体感してもらう工場見学のイベント「燕三条 工場の祭典」を2013年から開催してきた。
これまで延べ約680社の工場が参加し、来場者は累計27万人以上にものぼり、燕三条地域が“ものづくりの街”として知られるようになった。
新体制で新しい風を吹き込む
「燕三条 工場の祭典 2023」は、齋藤和也氏を発起人とする新団体「任意団体 KOUBA」による運営のもと開催される。監修は、KATATA YOSHIHITO DESIGN代表の堅田佳一氏を中心としたクリエイティブチームが担い、地域にさらなる新しい風を吹き込む。
新体制となる今回は、燕三条地域の情報発信にとどまらず、同地域に所在する各事業所が、何をどうのように作っているかなど、各企業や職人の技術に迫った発信を行う。
メイン企画である87社が参画するオープンファクトリーのほか、「任意団体KOUBA」チームがコンセプトを立案し案内する工場見学ツアー、地域内イベント会場での企業や職人・クリエイターを交えたトークセッション、燕三条地域の代表的な製品を中心としたエキシビションも開催する予定だ。
地域の87社が参加
参加企業は、一菱金属、諏訪田製作所、長谷弘工業、マルナオ、玉川堂、藤次郎、
E&E、三条特殊鋳工所、シンワ測定、G.F.G.S.、日野浦刃物工房、いづみ商会、
燕物産、ほしゆう、田中衡機、近藤製作所、坪源、コスモ・スミスなど地域の87社。詳細は、公式サイトや公式SNSにて随時発信されるので、チェックしてみて。
“ものづくりの聖地”を目指す
今回運営を行う「任意団体KOUBA」は、新潟県燕三条地域で製造業や産業支援サービス業に従事する若手経営者らが、地域のものづくりを幅広く支援することを目的として設立された。ものづくりの聖地を目指し、今後“まなぶ・つくる・めぐる・ひらく”をキーワード とした4つの事業を展開する。勉強会や講習会などの教育事業、製品開発のためのマッチング事業や産業観光事業など、年間を通して燕三条のものづくりを支援していく。
さまざまな企画が用意された新体制の「燕三条 工場の祭典 2023」を訪れてみては。
■燕三条 工場の祭典
公式サイト :https://kouba-fes.jp
Instagram:https://www.instagram.com/koubafes/
Twitter:https://twitter.com/koubafes
(山本えり)