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世界にcanを!側島製罐が日本製鉄の低CO2鋼材「NSCarbolex Neutral」を国内初採用

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創業117年の老舗缶メーカーである側島製罐は今回、日本製鉄が提供する低CO2鋼材「NSCarbolex Neutral(エヌエスカーボレックス ニュートラル)」(※)を国内で初採用することが決定した。

「Canday缶」に「NSCarbolex Neutral」を採用

今回の「NSCarbolex Neutral」の導入により、側島製罐の主力商品である「Canday(キャンディ)缶」は従前のスチール缶としての高いリサイクル率に加え、CO2削減という価値が缶に付与される。

価格競争力の低下という事業リスクを負いながら、老舗の缶メーカーがその覚悟と決意を示すことで、環境や未来に対する世の中の当事者意識を変えていくきっかけをつくることを大きな目標のひとつとしている。「NSCarbolex Neutral」を採用した「Canday缶」は10月以降順次販売開始する。

「NSCarbolex Neutral」について


「NSCarbolex Neutral」は日本製鉄が提供する低CO2鋼材で、マスバランス方式を活用し鉄鋼製造プロセスにおけるCO2等の温室効果ガス(以下、CO2)排出削減量を割り当てた鉄鋼製品のことを指す。

今回は、側島製罐の自社ブランドで製造販売する全17色6形状のカラフルなスチール缶容器「Canday缶」に「NSCarbolex Neutral」を採用することで、原材料の製造や調達などのバリューチェーンにおけるCO2排出量(Scope3)削減に貢献するとともに、世の中の環境に対する意識を変えていきたいという缶メーカーとしての想いがあるという。

今回の「NSCarbolex Neutral」の導入により、側島製罐の主力商品である「Canday缶」は従前の90%を超えるスチール缶としての高いリサイクル率を持つことに加え、更に低CO2のエコフレンドリーという価値が付与されることとなる。

缶の価値の再定義を目指す

側島製罐が取り扱う「一般缶」と呼ばれる缶製品は、これまで乾物・ワックス・焼き菓子など、高い保存性と意匠性が求められる製品の贈答用の容器を中心にその役割を全うしてきた。しかし、お中元お歳暮の文化の衰退、原材料の高騰、海外メーカーの台頭などの影響もあり、側島製罐の年商は2020年にはピーク時の1/3となる5億円弱まで減少していた。

これまで側島製罐には経営理念すらなく、長い間「早く安くたくさん作る」という大量生産大量消費を前提とした下請けとしての役割を担ってきた。

しかし、世の中の情勢が大きく変わり、今までのやり方を続けていて窮地に追い込まれた同社では「保存性が高い容器として缶を売っているだけでは世の中に提供する価値として不十分だ」という現実に向き合い、会社の存在意義から見直すこととなったそうだ。

代表取締役 石川貴也氏

2020年に入社した六代目の石川貴也氏を中心に、「世界にcanを」というミッション、「宝物を託される人になろう」というビジョンを新たに掲げ、缶の価値の再定義と新たな価値の創造を目指してきたのがこの3年間だ。

現在では、缶の保存性や意匠性を活かしたカラフルな缶の小ロット&セミオーダーにも対応する「Canday缶」をはじめ、推しの大事なグッズをテーマカラーの缶で保存する“推し活缶”、親子の絆を深める缶“Sotto”等のBtoC事業などを通じて、自分たちの手で缶の魅力を高めるべく様々な挑戦をしている。

「NSCarbolex Neutral」を国内で初採用した「Canday缶」に注目してみては。

側島製罐公式サイト:https://sobajima.jp/

※NSCarbolex Neutralは日本製鉄の登録商標

(角谷良平)

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