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【神奈川県】鎌倉で新たな循環と交流を目指す「材木座コミュニティコンポストプロジェクト」始動

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神奈川県鎌倉市材木座に本社を置くpublic and co(パブリックアンドコー)とおかえりは、「材木座コミュニティコンポストプロジェクト」を10月10日(火)に開始した。最初の取り組みとして、パブリックアンドコーが運営する材木座にある関係案内所「はつひので」に、みみずコンポスト「mimicom(みみこん)」を設置する。

家庭のごみ排出量を削減し堆肥化してガーデンへ還元

日本全国でごみ焼却施設が老朽化するなか、自治体ではごみ処理のさまざまな方策を検討、実施している。一方で、埋め立てがごみ処理の主流となっている海外では、生ごみを堆肥化するため一次処理を家庭に義務づけたり、自治体が生ごみの回収とその資源化に取り組んだりする地域が増えている。

日本の国土は狭く、人口の減少もあり、ごみの焼却施設の新設や維持管理をできる地域は限られている。処理方法の一つである堆肥化に関しては、居住空間が狭い共同住宅ではコンポストの設置スペースの確保が難しく、家庭で処理した際の堆肥の活用方法がないといった課題もある。


そこで、コミュニティ単位で共同のコンポストを運営し、家庭からのごみ排出量の削減と、堆肥化してコミュニティのガーデンへと還元する循環サイクルの生成に寄与したいとの思いから、「材木座コミュニティコンポストプロジェクト」が始動した。

パブリックアンドコーが運営する「はつひので」は、まちと人の結節点を目指した、コワーキング、イベント、実証実験の拠点。今回のプロジェクトは、同施設で働く人やイベント参加者など関係者をはじめ、まちの人と共に循環をつくり、コミュニティの交流機会を増やすことを目的としている。

“循環を、つくろう”をビジョンに持つおかえりは、コンポストメディア「composter」を運営。8月に鎌倉に本社を移転し、今回共同でこのプロジェクトを立ち上げた。

廃材を活用したみみずコンポストを開放

プロジェクトの第1弾となるコンポストは、みみずコンポスト「mimicom」。廃材でつくったみみずコンポストを「はつひので」に設置し、「はつひので」利用者に開放する。また鎌倉に住む人と働く人を対象に、このコミュニティコンポストへの参加希望者の募集を開始する。

「mimicom」は、隣町・葉山の廃材アンティークショップ「桜花園」にて調達した“蒸し器”をリユース。鎌倉近郊のみみずコンポストに生息していたみみずを譲りうけ、鎌倉に住む人たちとのDIYによりオリジナルのミミズコンポストを制作した。

堆肥が収穫できたら、「はつひので」のプランターでのハーブ栽培や、パブリックアンドコーが管理する鎌倉市内のファームで野菜栽培に活用する予定。堆肥収穫イベントや、野菜のシェアなども検討しているという。


コミュニティコンポストへの参加方法は、「生ごみを持ち込む」以外にも「勉強会に参加する」「自宅でコンポストあるいはコミュニティコンポストをはじめる」などさまざま。参加者募集中なので、興味のある人は公式ページをチェックしてみて。

「材木座コミュニティコンポストプロジェクト」に参加して、みんなで新たな循環をつくってみては。

プロジェクト公式ページ:https://hatsuhinode.studio.site/news/lFW-2O9K

■関係案内所 はつひので
住所:神奈川県鎌倉市材木座2-1-17

(山本えり)

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