創業約50年、岡崎市を拠点に主にホテルや飲食業への食品卸業を行う「マルサ」は、BtoCの新事業としてジェラート店「OHKA GELATO(オーカジェラート)」を、10月17日(火)にオープンする。
農家や生産者のもとを訪問し、直接コミュニケーションをとる中で、愛知県内の農家や生産者のこだわりを多くの人にもっと知ってもらいたいという思いから生まれた新事業。岡崎市がまちづくりとして力を入れている「QURUWAエリア」内の空き店舗を活用して生まれる、地域と農家をつなぐ新しいジェラート店だ。
オープンの背景
新型ウイルスによる緊急事態宣言が発表された直後、月の売り上げは10分の1まで減少。とにかく動かなければと考えたマルサ代表の櫻井氏は、岡崎市商工会議所の青年部が実施していた、事業をリノベーションする企画に参加。さらに、岡崎市の実施するQURUWA事業リノベーションスクールに参加し、BtoC向けの飲食事業をブラッシュアップした。
ジェラート専門店を運営することで、今までつながっていた愛知県のこだわりの生産者・農家の野菜や果物を鮮度を保った良い状態のままで提供する。静岡県熱海市の人気ジェラート店「La DOPPIETTA」の協力のもと、素材を生かしたジェラートを通して愛知の農家の魅力を伝えていく。
また、食品卸業者の多くが、農家が市場に卸した食品を仕入れている中、市場を介さずに直接農家から仕入れるルートを確立しているのがマルサの強みだ。約30農家もある。
「QURUWAエリア」内の空きビルにオープン
店舗は、岡崎市がまちづくりで力を注ぐ「QURUWAエリア」内の空きビルを活用。「偶偶(ぐうぐう)」と呼ばれる新複合施設で、1階に店舗を構える。
ジェラート店の他、日替わりの飲食店、設計事務所、出版社などが入り、それぞれが街を意識し、強みを掛け合わせることで街を豊かにすることを目的としている。
また、ジェラートは農家の名前を入れて、「〇〇市の〇〇さんのジェラート」など、消費者の方に知ってもらい、ただ何気なく野菜や果物を消費するのではなく、顔や思いが見えるものを選択して購入するということをジェラート店を通し伝えていくという。
「OHKA GELATO」由来
「OHKA GELATO」の名前の由来の1つは、岡崎が桜の名所であるため「桜花」から。2つめは、地元の果物や野菜に恵まれたことへの喜びを表す「謳歌」からきている。また、高校生や若い世代が日常の一部として「OHKA GELATO」に足を運び、青春を「謳歌」してほしいという願いも込め、世代を超えて愛されるジェラート店を目指す。
ジェラートを通じて、こだわりの農家と地域や個人を繋ぐ「OHKA GELATO」をチェックしてみては。
■OHKA GELATO(オーカジェラート)
住所:愛知県岡崎市康生通南3丁目43番地
営業時間:11:00~17:00(水曜定休)
QURUWA:https://quruwa.jp/
(ソルトピーチ)