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【群馬県桐生市】床もみじの宝徳寺や、桐生の織物に触れる旅

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群馬県桐生市

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、群馬県桐生市を写真とともに紹介する。

Vol.84/群馬県桐生市

北側に山並みが広がる地形を平野部に沿って東へ進み、桐生市の市街地へやってきた。濃い緑の山並みが迫り、場所によって山肌に家が団地のように建てられていて、桐生市らしい景色のように思われる。

山田川と桐生川のふたつの川による扇状地が広がっている桐生市だが、山田川の上流へ進んでいくと、床もみじの景観で有名な宝徳寺がある。毎年11月ごろになれば、境内の赤く染まったもみじがお寺の床に反射し、鏡のような紅葉が現れるのだ。訪れた時期はまだ紅葉とは遠い時期だったものの、観光客は自分も含めて多く、新緑の木々が反射する様子を写真に収めていた。床の反射は、見たことがないぐらい綺麗なもので、果たして磨けばこうなるものなのか、といったところ。床としての役割よりも、景観をより良いものにさせたいという気持ちが、この床の根源にはある気がした。

床もみじで有名な、宝徳寺

桐生織物記念館へ

織物は西の西陣、東の桐生

桐生駅の近くを歩く

日常の時間だ

宝徳寺を後にして、市街地にある桐生織物記念館を訪問した。織物といえば「西の西陣、東の桐生」の言葉がある。桐生は養蚕が盛んだった上で、織物が非常に発達した。館内には鮮やかに染め上げられた染色糸や機織りの様子などが展示されていて、織られた繊細で美しい模様を見ていると、心がぎゅっと掴まれるようだ。

これまで群馬県の旅で、「養蚕」「製紙」の分野に出会うことはあったが、桐生では直接人々の手元に届く「織物」の分野だった。分業でそれぞれの役割を果たし、技術を発展させながら今に残る文化が残されていることは、あらためて素晴らしいと思うばかりだ。

次回は、群馬県旧笠懸町(みどり市)を写真とともに紹介予定。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247/

    

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